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「ずれ」を楽しむ保育 見方がひろがる研修・学び合い

内容紹介

「ずれ」には積極的な意味があり、保育において重要な視点に

 保育場面で生じるさまざまな“ずれ”を、保育者の関心の高い「遊び・生活」「行事・環境・計画」「研修・学び合い」のテーマでまとめた“「ずれ」を楽しむ保育”シリーズ(全3巻)。本シリーズを読むことで、読者の皆さんが実践での経験に近い学びが効率的に得られ、保育における対応のバリエーション等を増やせることを意図しています。
 「ずれていること」に気づけるのは、子どもの実態をとらえられた価値あることであり、保育において重要な視点といえます。「研修・学び合い」をテーマとした本書では、園内研修や外部の研修、多様な研修方法に焦点を当てた取り組みなど、「研修・学び合い」に関する12事例を収載。日々の保育を見直し、新しい観点を獲得できるヒントが満載の一冊。

編集者から読者へのメッセージ

 「ずれ」を楽しむ保育、何だかワクワクするフレーズだなと思いながら、編者である宮里暁美先生、田島大輔先生、松本信吾先生と動き始めた同書。
 いざ動き出してみると、事例で「ずれ」を表すにはどうすればよいか、どんな事例を選定するか、事例を寄せてもらう12の園等に「ずれ」についてどう共有を図るか等々、簡単ではない道のりでした。
 園内研修、外部研修、研修方法に焦点を当てた取り組みの12事例を収載。各章の事例の前後に編者の解説を入れ、読者が自園で取り入れる際の取り組みがわかるようにし、巻末の座談会では、事例執筆園等が気づいていない特長やポイントについて編者3名に語っていただいています。他園等の取り組みから、自園の保育に活かせるさまざまな工夫やアイデアを感じることで、明日からの保育が一味違ったものに変わり、子どもたちへの向き合い方も新しくなると思います。ぜひ、「子どもの思いが輝く遊び・生活」「少し変えたらおもしろくなる行事・環境・計画」と本書、 “「ずれ」を楽しむ保育”を3冊揃えて、ご活用いただければ幸いです。

主な目次

第1章 研修と「ずれ」について

第2章 学びがひろがる園内研修
はじめに(事例1~6) 園内だからこそできる研修の重要性と意味
事例1 語り合うことを軸に保育を紡ぐ/事例2 日常の保育すべてが学びにつながっている/事例3 写真を活かした語り合い・学び合い/事例4 ICTを活用した学び/事例5 日常の記録から保育を深める/事例6 とことん語り合う園内研修
事例1~6を振り返って

第3章 学びがつながる多様な研修方法
はじめに(事例7~12) 多様な研修方法がもたらす可能性
事例7 語り合いの輪をひろげた「三園合同研究会」/事例8 立場を越えて語り合うプラットフォームを目指した研修/事例9 ハイブリッドで語り合う研究会/事例10 多様な保育観を育む「ゴチャ混ぜ」現場交流研修/事例11 課題に向き合い、「変わる」につながる研修方法を企画/事例12 「おや?」「は!」カードで語り合う研修方法
事例7~12を振り返って

座談会 語り合うことで、研修・学びが変わった

著者情報

宮里暁美(みやさと・あけみ)
お茶の水女子大学お茶大アカデミック・プロダクション寄附講座教授

田島大輔(たじま・だいすけ)
和洋女子大学人文学部こども発達学科助教

松本信吾(まつもと・しんご)
岐阜聖徳学園大学教育学部教授