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利用者の「いつもと違う」を見逃さない!
介護職が押さえておきたい観察・対応のポイント

内容紹介

「いつもと違う」に気づいたあとに、どう対応すればいいかがわかる!

「今日の○○さん、ぼーっとしているな」「むせ込むことが多いな」など、「いつもと違う」と感じることはありませんか?「大したことないかも」と、そのままにしていると、利用者の容態が悪化して「看護師に伝えておけばよかった」と後悔することも。本書を読めば、「いつもと違う」と感じたときに、利用者の何を観察すべきか、原因として考えられる病気や状態、介護職としてどのように対応すればいいかがわかります。

医療職との連携がスムーズになる!

「いつもと違う」というのを看護師に伝えるとき、「なんとなくそう感じる」というだけでは伝わりません。本書では、施設看護師である著者が、医療職として介護職から聞きたいことを簡潔に箇条書きでまとめています。具体的な報告例も載っているので、この報告例をマネするのももちろんOKです。

介護職は、利用者に寄り添う身近な存在。だからこそ、利用者の「いつもと違う」に気づきやすいのです。介護職の気づきによって守れる命がたくさんあります。「いつもと違う」を見逃さないよう、本書で「気づく力(観察力)」を養いましょう。

編集者から読者へのメッセージ

「介護職は、ほかの職種よりも利用者の異変に気づきやすい」とよく言われますが、けっこうプレッシャーですよね。でも、利用者の生活に寄り添う職種だからこそ、見えてくるものがあるのは事実です。
もし、「あれ? いつもと違うな」「ちょっと様子がおかしいな」と感じたら、「気のせいかも」なんて思わずに、なんでも医療職に伝えてみてください。そうすれば、ほかの職種もその利用者を気にかけて見てくれるようになります。それもチームケアなのではないでしょうか。
なお、医療職に伝えるときは、その利用者の①バイタルサイン、②既往歴、治療歴、③即時・水分摂取量、④服薬情報をお忘れなく!「なんとなくいつもと違うと感じる」というプロの直感も大事ですが、その後の対応に関わってくるので、①~④の情報も大事ですよ!

主な目次

はじめに
第1章 利用者の「いつもと違う」に気づく大切さ
第2章 「いつもと違う」に気づくコツ
第3章 「いつもと違う」症状別の観察・対応のポイント
巻末資料(知っておきたいちょっとした表現)
おわりに

著者情報

真鍋哲子(まなべ てつこ)
社会福祉法人援助会 特別養護老人ホーム聖ヨゼフの園 主任看護師
看護と介護の想いを繋ぐ会社(株)ONMUSUBI 代表取締役

福岡県北九州市出身。看護師として外科、整形外科、内科、精神科などを経験し、2002年より高齢者施設の看護師として勤務。生活のなかの看護を追求し、チームケアを大切に現場での実践に取り組み中。全国の施設看護師や介護職、福祉関係職に向けたコンサルテーション、セミナー、イベント等のほか、地域共生、介護福祉医療分野を盛り上げるイベント等を精力的に行う。