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親子の愛着形成ウソ・ホント
子どもとのかかわり方がわかる本

内容紹介

現代は子育てしづらい時代?

 保育園に入所できなかった家庭のSNSでのつぶやきが社会問題となったのは、つい数年前のことです。その後、保育所の待機児童は激減し、子育てひろば等が整備され、誰でも通園制度が始まろうとしています。このように、安心して子育てができる環境が整っているにもかかわらず、子育てがしづらく感じるようになったのはなぜでしょうか?

少子化が親の不安を増幅させる

 少子化は単に子どもの数が少なくなるということではなく、子育て家庭が減ることを意味します。親同士の交流も少なくなり、子育てで悩むとネットで情報を検索するようになります。真偽が定かでない情報に振り回され、育児疲れや不安が解消されることはありません。

子どもの行動や場面に応じたパパ・ママのかかわり方がわかる

 本書では、錯綜する情報のなかで苦悩するパパ・ママに、特に愛着に着目して正しい知識とかかわり方を考えます。具体的には、子どもとのかかわりや子どもの行動の原因を明らかにして、親がすべきかかわりを場面ごとに提案します。本書を読めば、パパ・ママの気持ちが楽になり、子育てが楽しくなることでしょう。

編集者から読者へのメッセージ

 本書は、中央法規の子育て家庭向けの実用書の一つです。保育や幼児教育分野で培った知見を、子育て家庭と共有することを目的に発行しています。
 子育て経験のある方であれば、子どもとの距離感に悩んだことがあるでしょう。距離感とは物理的な距離感だけでなく、精神的な距離感を含みます。愛情たっぷりにかかわることもあれば、少し引いて子どもを観察することもあります。
 再現性の低い試行錯誤のかかわりなので、正解を求めてSNSを徘徊するパパ・ママに安心を届けたいという思いから、本書は企画されました。
 子どもとの関係性に悩む具体的な場面を挙げていることが本書の大きな特徴です。冒頭のイントロダクションの中には、子育て中のパパ・ママであれば思い当たることがあるでしょう。読み進めていけば、答えに出会えるはずです。

主な目次

イントロダクション こんなことで悩んでいませんか?
1章 子どもとの関係が薄くなる昨今の子育て事情
2章 子育てで大切にしたい愛着形成
3章 愛着がうまく形成できない子どもとのかかわり方
4章 周囲のサポーターが子どもとの愛着形成を育むために
5章 愛着と子どもの発達
終章 パパ・ママへの応援メッセージ

著者情報

倉石哲也(くらいし・てつや)
武庫川女子大学心理・社会福祉学部社会福祉学科教授。博士(学術)、社会学修士。専門は家族を中心としたソーシャルワーク。著書に『保育現場の子ども虐待対応マニュアル予防から発見・通告・支援のシステムづくり』(2018年)、『保育を変えるチーム力の高め方職員の意識改革とコミュニケーションの活性化』(2019年、以上中央法規出版)、『学齢期の子育て支援PECCK講座の開発・実践・効果』(どりむ社、2013年)、『MINERVAはじめて学ぶ子どもの福祉シリーズ』(監修、ミネルヴァ書房、2022年)など多数。