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認知症の人の“困りごと”解決ブック 本人・家族・支援者の気持ちがラクになる90のヒント

内容紹介

認知症の人の困りごとを解決するヒントが満載!

認知症の人は、生活していくなかでさまざまな困りごとや生きづらさを抱えています。その切実な思いは、言葉や行動となって表現されることがあります。
本書では、言葉や行動の背景を探ることから、困りごとを解決するヒントを示しています。読むことによって、認知症の本人、家族、支援者の気持ちがラクになること間違いなし。まさに、認知症ケアにかかわるすべての人必携の一冊です。

本書で伝えたいこと

第1章では、認知症の人の生きづらさを解決する手がかりを知っていただきます。
第2章では、90の本人の困りごとの「声」をもとに、一見不可解に見えるさまざまな本人の言動や行動の理由や背景をわかりやすく説明します。

編集者から読者へのメッセージ

著者・稲田秀樹さんが実際に耳にした声を中心に、認知症の人が生活するうえで感じる90の困りごとと、それを解決するためのヒントをまとめました。
認知症の人は困りごとや生きづらさを抱えて生活しており、支援する家族も介護のストレスを抱えがちです。認知症ケアにおいて「正解」とよべるものはありませんが、困りごとを解決するための糸口はあります。ぜひとも、本書によってそのヒントを学んでください。
本人の困りごとが解決すれば、結果的に家族や支援者の負担も大きく軽減します。

以下、著者からの一言です。
「解決が困難と思える状況でも希望の光は見つかるものです。
本人も家族も支援者も、一人で悩まず、まずは本書を手にとってみてください!」

主な目次

第1章 認知症の人の生きづらさを解決する手がかりとは
第2章 認知症の人の困りごとを解決するヒント

以下、第2章の抜粋
■ごく軽度の認知症の人の困りごと
思い出せない/大事なものが見つからない/外出先で帰り方がわからなくなった/目の前の人の名前が思い出せない/最近、料理がうまくできない
■軽度の認知症の人の困りごと
できないことが増えてきた/季節に合う服を選べない/時計の針の読み方に自信がもてない/ 冷蔵庫に傷んだ食材があふれていて言葉も出ない
■軽度から中度の認知症の人の困りごと
親切そうに見えるあの人が財布を盗ったかもしれない/デイサービスなどには何が何でも行かない/亡くなった母に手紙を書こうと思っている
■中度から重度の認知症の人の困りごと
物事の意味がわからなくなる/何もする気が起きず食欲もない/トイレに行きたいけれど、どこにあるの?
■重度の認知症の人の困りごと…歩き疲れて建物の目立たないところに身体を潜めている/自分は捨てられたのかと思うと涙があふれてくる/何も考えられない、どうしてよいかわからない

著者情報

稲田秀樹(いなだ・ひでき)

株式会社さくらコミュニティーケアサービス代表取締役
1961年東京生まれ。認知症デイサービスの介護職員、生活相談員、管理者を経て、2011年に鎌倉市今泉台に認知症対応型デイサービス「ケアサロンさくら」を立ち上げ、2016年、認知症の人が地域貢献を行うデイサービス「ワーキングデイわかば」を立ち上げる。2011年「一般社団法人かまくら認知症ネットワーク」を設立し、代表理事を務める。2023年に神奈川県内で認知症の啓発を展開する団体「神奈川オレンジネットワーク」を設立し、代表理事を務める。
デイサービスでの業務のかたわら、2005年頃より神奈川県内の家族会に継続して出席し、認知症の方の家族の困りごとに耳を傾ける。また、デイサービスに通所する認知症当事者と共に啓発活動を展開するなど、当事者のわかる力、できる力に着目した支援を実践している。2023年度日本認知症ケア学会石﨑賞受賞。