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保健指導・栄養指導に役立つ
キーワードと理論で磨く伝える力

内容紹介

どんなに有用なアドバイスでも相手に伝わらなければはじまらない

 特定健診・特定保健指導がはじまって15年、メタボ健診として随分定着したように思われます。これから、第4期がはじまり、アウトカム評価が導入されていくなかで、成果をあげていくことが喫緊の課題といえますが、残念ながら、これまで保健指導や栄養指導が大きな成果をあげたという報告はあまり聞こえてきません。
 どうして、結果につながらないのか? さまざまな理由が考えられますが、やはり、指導の内容が、対象者の腑に落ちる形で伝わっていないことに問題がありそうです。伝わらなければ、何もはじまりません。

自信と根拠をもつことが伝える技術の土台

 本書では、指導で使えるキーワードと理論を解説し、自信をもって伝えられるようになることをめざしています。明快かつ丁寧に伝えることが、相手にきちんと伝えるためのはじめの1歩です。本書を読むことで、指導がうまくいかない原因を理解し、根拠のある指導を行うための土台を築くことができるでしょう。きっと明日からの指導に自信がもてるはずです!

編集者から読者へのメッセージ

 坂根直樹先生と「保健指導教本」をはじめて制作したのが、2008年の「質問力でみがく保健指導」でした。それから、2011年に「説明力で差がつく保健指導」を、2013年に「クイズでわかる保健指導のエビデンス」を刊行。その後、だいぶ時間が経ってしまいましたが、10年ぶりに第4弾となる本書を刊行することになりました。
 坂根先生の講演や研修は、本当に「楽しくてためになる」内容なのですが、本書には、そのエッセンスを取り入れて、理論やエビデンスといっても堅苦しくならないように編集をしています。ぜひ、楽しく学んで、伝える力を身につけてほしいと思います。

主な目次

第1章 課題解決のキーワードと理論
第2章 保健指導に役立つキーワードと理論
第3章 栄養指導に役立つキーワードと理論
第4章 運動指導に役立つキーワードと理論
第5章 糖尿病予防と重症化予防

著者情報

坂根直樹(さかね・なおき)
独立行政法人国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室長

臨床研究センターの予防医学研究室では、糖尿病予防や糖尿病の個別化医療の研究に取り組んでいる。糖尿病センターでは1 型糖尿病専門外来を担当している。また、睡眠専門クリニックで睡眠時無呼吸に対するCPAP(シーパップ)外来を、整形外科専門クリニックでは肥満外来を担当している。予防医学研究室のモットーは、「楽しくてためになる」でNHK の「きょうの健康」や「ガッテン!」にも出演歴があり、全国で楽しくてためになる保健医療従事者向けの研修や講演活動も展開している。