居宅介護支援事業所管理者のための実践ガイドブック
内容紹介
- ○本書は、居宅介護支援事業所の管理者向けに、事業所の管理・運営のノウハウとポイントを解説します。そのうち、人材育成の手法のひとつであるOJT（On-the-Job Training）を主要なテーマとして取り上げ、その知識と具体的な展開方法やポイントを紹介しています。
- ○介護支援専門員（ケアマネジャー）が支える利用者の“生活”は、たとえ年齢が同じで、抱えている障害が同じであっても、一人ひとり非常に個別的です。したがって、それを支える方法も利用者ごとに極めて個別的で、それは、介護支援専門員の業務を可視化することを難しくさせています。
- ○このような特徴のある業務にのぞむ介護支援専門員の育成にあたっては、単に講義・講習を受けるだけでは十分でなく、経験の豊かな先達の背中をみて学び、自ら実践して振り返る、というプロセスが欠かせません。そのプロセスをもっとも有効に機能させる方法のひとつが、OJTであるといえます。
- ○本書は、労務管理、財務管理、リスクマネジメントといった事業所の管理・運営のノウハウのほか、OJTの基本的な知識と具体的な展開方法、そのポイントを解説します。
編集者から読者へのメッセージ
居宅介護支援事業所を対象とした調査をみると、管理者の課題として、「人材の確保・育成」（48.2%）のほか、「業務の実施状況の把握」（46%）、「従業者の管理」（43.3%）があげられています（居宅介護支援事業所及び介護支援専門員の業務等の実態に関する調査研究事業）。
居宅介護支援事業所の管理者には、人材育成や事業所の管理・運営に高い期待がよせられている一方で、実際の取り組みにあたっては、多くの管理者がその業務について、課題があるととらえていることが分かります。。
本書は、居宅介護支援事業所の管理者として求められるOJTの基本的な知識と具体的な展開方法やポイント、事業所の管理・運営のノウハウとポイントを解説します。
主な目次
第１章 管理の基礎
第１節 管理者の定義
第２節 労働基準法における「管理監督者」
第３節 管理者が果たすべき権限・責任（プレイングマネジャー）
第２章 人材育成
第１節 人材育成の課題と管理者の自己啓発
第２節 部下の指導・育成方法
第３章 OJT
第１節 OJT指導者の役割・機能、誰が指導者になるのか？
第２節 OJT指導者に求められる資質
第３節 新任介護支援専門員の特徴を踏まえたOJT
第４節 OJTと他の育成方法との関係
第５節 OJTの実施計画における立案と展開
第４章 労務管理と勤怠管理
第１節 管理者に求められる労務管理の役割
第２節 均等・均衡待遇を履行する者としての役割
第３節 職場におけるハラスメントを予防する
第４節 メンタルヘルス不調を予防するOJT
第５章 財務管理
第１節 財務管理における管理者の役割
第２節 財務諸表の理解
第６章 法令遵守・リスクマネジメント
第１節 法令遵守の徹底
第２節 遵守を徹底するための方法
第３節 リスクマネジメント
第４節 介護保険制度関係法令
著者情報
介護支援専門員個人を会員とする職能団体。公正・中立なケアマネジメントの確立、介護支援専門員の資質及び社会的地位の向上を目的として、2005（平成17）年に設立。ワークサポートケアマネジャーの認定などのほか、介護支援専門員生涯学習制度の構築、運営を通じて資質の向上に取り組んでいる。
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居宅介護支援事業所管理者のための実践ガイドブック
判型：B5
頁数：202頁
価格：2,750円 （税込）
発行日：2023/5/10
