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TEACCHプログラムに基づく 自閉症・知的障害児・者のための自立課題アイデア集 第2集 目的別に選べる102例

内容紹介

大好評 「自立課題アイデア集」の第2弾

身近で手軽な素材を使った「自立課題」を紹介した大好評書籍の第2弾ができました。
本書籍では、制作の流れを把握したうえで、「視覚優位や器用さを活かす」「趣味を極める」「身の回りのできることを増やす」「社会生活力を高める」などのねらい別に、利用者の個別性に応じた自立課題を制作することができます。

動画で作り方がわかる

本書に収載した自立課題は、シューボックス、ファイル、マグネットの3つのタイプに分かれます。それぞれの課題タイプごとに作り方のポイントを解説した動画をWEBに掲載しています。ちょっとしたコツがわかるので、自立課題づくりが初めてでもポイントを押さえて制作できます。

現場でよくある疑問もQ&Aで収載

さらに、本書は自立課題制作と使い方に関するQ&Aも掲載しています。「自立課題に取り組んでくれない」「作る時間がない」「自宅でも取り組んでもらうほうがいい?」など、自立課題を活用するうえでよくある疑問を解消することができます。

編集者から読者へのメッセージ

ご好評いただいている「自立課題アイデア集」の第2弾です。

今回は、102の自立課題を収載。目的から自立課題を選ぶこと、制作のポイントがわかる動画を見ることができるのが特徴です。また、「何から始めればよいのか」「どうやって作ればよいのか」「取り組んでくれないときはどうしたらいいのか」といった疑問にもお答えできる構成にしました。

パラパラとページを眺めていると、これおもしろそう、これはあの利用者さんにぴったりかもしれない、そんな自立課題がきっと見つかります。

ぜひ現場でご活用いただければ幸いです。

主な目次

はじめに

第1章 自立課題制作の流れ

第2章  自立課題作りで押さえたい3つのタイプ
シューボックス①全部の田んぼにかかしを立てよう
シューボックス②やきとりを作ろう 目指せ串打ち名人
シューボックス③クレープ屋さんをはじめよう
ファイル たくさん? すこし? はんぶん?
マグネット 写真をとりましょう「はいチーズ」

第3章 ねらい別 自立課題制作のポイント
1.初めて自立課題を導入する
①「プットイン」から始めよう
②「マッチング」でステップアップ
2.特性・興味関心を活かして深める
 ①視覚優位や器用さを活かす
②趣味を極める
③食べることを余暇に活かす
④遊びのメニューを増やす
3.いまより高度な力をつける
①身の周りのできる事を増やす
②社会生活力を高める
③学習に役立てる

第4章 自立課題制作・利用に関するQ&A
Q1自立課題に取り組んでくれません。どうしたらいいですか?
Q2通常業務が忙しくて自立課題を作る時間がありません
Q3自立課題の材料を買うお金はどうすればいいですか?
Q4自立課題が大好きな利用者日課を全部自立課題にしてもいいですか?
Q5完成した自立課題をもとに戻すのはどのタイミングがよいですか?
Q6「ねらい」が同じなら、自立課題を複数の利用者で使ってもよい?
Q7こだわりがあり、毎日同じ自立課題ばかり……よいのでしょうか?
Q8自宅でも、自立課題の時間を設けたほうがよいでしょうか?

著者情報

著=林大輔(はやしだいすけ)
1998年同朋大学社会福祉学部卒業。同年社会福祉法人大府福祉会に入職、同法人あけび苑に着任。サービス管理責任者勤務を経て、2016年より同法人たくと大府施設長。
社会福祉士、公認心理師。
TEACCHプログラム研究会愛知支部代表。
自閉症・行動障害をもつ方々を支援する現場の最前線で日々実践に携わる。これまでに制作した自立課題の数は400点以上。
著書『知的障害・自閉症のある人への行動障害支援に役立つアイデア集65例』、『自閉症・知的障害者支援に役立つ氷山モデル・ABC分析シートの書き方・活かし方』(ともに中央法規出版)

監修=諏訪利明(すわとしあき) 川崎医療福祉大学医療福祉学部医療福祉学科准教授
1984年上智大学文学部心理学科卒業、1986年同大学大学院博士前期課程教育学専攻心理コース修了。社会福祉法人県央福祉会県央療育センター、同法人海老名市立わかば学園園長と明治大学非常勤講師を兼務し、2011年より川崎医療福祉大学非常勤講師に着任。翌年より現職。
TEACCH公認上級コンサルタント、公認心理師。日本臨床心理学会、日本特殊教育学会、日本自閉症スペクトラム学会会員。障害をもつ子どもたちの療育、その家族との相談の業務に長年携わる。現在は大学生たちの指導にあたりつつ、広く障害理解の啓発を行っている。