第22回 バイタリティーある好奇好齢者俳優・宍戸錠ときどき専業主夫
前回に少し書きましたが、株式会社ライオンにレポートに行くロケの仕事のため、江戸川区の研究所に、父と私と太田剣で向いました。
車の中で父の荷物を真っ先に私は点検しました。
よかった!! ソーセージや肉などの餌は、カバンの中に入っていませんでした。・・・なんせ、先日、番組内容を説明した際、ライオンに会いに行くと勘違いしていた父だったので・・・(笑)
隅田川の近くを、私たちの車は走ります。初めて私達は間近にスカイツリーを見ました。まもなく、ライオンの研究所に到着しました。広々としたリゾート地のようです。何だか、家族旅行にでも来たような錯覚に陥りました。
お弁当をいただき、まだまだ、旅行気分は覚めません。
スタッフの方が、「お待たせいたしました。それではスタンバイ出来ましたので」と、向かいに来て、父にマイクを付けました。
父は宍戸錠に変身しました。
最初は[洗濯洗剤]。
父は得意げに「ぼくはこの洗剤で洗濯しているよ!」と、ライオンの方に話すと、「御自分でなさるんですか?!」と驚かれていました。
このあいだ、東京に雪が降った次の日、庭に積もった雪が太陽に反射して眩しいなか、私は沢山の洗濯物が、空に向けて手を振っているような風景を父の家で見ました。それは、まるで映画『幸せの黄色いハンカチ』のように、父から母への「今でも待ってる」というメッセージのように私は感じました。ぼーっと空を見ていた父に「洗濯したの?」と声をかけると、そそくさと、何十枚も干してある洗濯物を取り込み始めました。
そんな、専業主夫でもある父ですが、本日は俳優・宍戸錠として、次のコーナーの[浴槽の汚れを取る洗剤]の研究場所へ。そして、次のコーナーへと7カット以上を休みなくやりとげました。スタッフの方が「控室でセッティングのときはお休み下さい」と言って下さったにも拘らず、現場を決して離れることなく。これは、若い人でも一回のロケで寝込んでしまう程、大変なのですが・・・ちなみに私は帰って熱が出てしまいました。
仕事を終えて家に戻った父は、俳優・宍戸錠の顔から専業主夫に戻り、ライオンではなく愛犬に餌をやり、洗濯物をたたみはじめました。
77歳!! 本当にバイタリティーのある好奇好齢者俳優・宍戸錠です!!
テレビ朝日系列「シルシルミシルさんデー」3月6日(日) 18:56~19:58 放送
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