第19回 「メガネの度、変えました?」「・・・シシ度のままです」
コミカルな刑事ドラマです (^ 。^)
妙な敬礼をする警視庁副総監、難波一弘(宍戸錠)。それに対し、三姉妹の現役高校生刑事、銭形 海(大政絢)、命(岡本あずさ)、結(岡本杏理)も妙な敬礼をします。
去年の5月頃、もうすでに暑い日が続いていました。母が天国に旅発ち、悲しみの中に居、なおかつもう1本の難しい作品(映画)に取り組んでいる中、同時進行で、安藤尋監督作品『ケータイ刑事 THE MOVIE3 』の撮影が始まりました。あまりに相異なる二つの作品・・・
しかし、宍戸錠は持ち前の体力、精神力で演(や)り遂げました。
私はこの撮影中倒れてしまい、移動があるため病院に行くことが出来ず、42度の高熱の中、車で唸りながら休み、時たま現場に足を運んでは、父の様子をうかがいに行きました。しかし、この多忙にもかかわらず好奇好齢者俳優・宍戸錠は、孫ぐらい年の離れた三人の女優さんたちとダジャレを言いながら楽しそうに撮影をしています。弊社の俳優陣もこの作品に少し出演しており、彼等が同行してくれていたので、何とか私も病院に行かずに乗り切りましたが・・・
本当に好奇好齢者俳優・宍戸錠の強さにはあっぱれであります。
この作品には、バラエティーにとんだ、様々なキャストの方々が出演されております。刑事役のトミーとマツでお馴染みの国広富之さんとお酒を飲みながら、「父に今度、歌わせてみようと思うのですけど・・・」と、相談したところ、「プロデュースしますよ!」と、言って下さった松崎しげるさん。(本当に後日、仙川劇場で宍戸錠は歌うことになりましたが・・・)
そんな、明るい、楽しい現場でしたので、大変な状況にもかかわらず、無事に面白い作品が出来上がりました。
俳優という仕事は赤ちゃんからおじいさん、おばあさんまで、あらゆる年齢の方と共演し、いっときの時間を共有します。時間的にも、撮影もハードですが、絶えず五感を感じることが出来ます。父を見ていて、どんなに体調が優れない時、精神的にダウンしている時でも、仕事の現場に行くと、パッと直ってしまいます。何よりも映画俳優を演(や)っていることが、一番の健康法なのかもしれません。私もエッセイを書くこと、俳優のマネージメントをすることが健康法だと思っています。
「次回はTOKIOの長瀬智也くんと共演(や)ってみたいな!!」と父。
次回作が何時来てもいいように、ウォーミング・アップは出来ているようです。その、思いがある限り、まだまだ健康で仕事をやって行けるでしょう。
モーニング娘。救出大作戦!~パンドラの箱の秘密
池袋テアトルダイヤ他全国順次ロードショー公開中
※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。