第18回 西河克己監督を偲ぶ会
2011年01月31日 09:20
人は人生の終わりの一日をどういう会にしたいのか・・・
自分の一生をどう表現するのか、お世話になった方々に何を伝え残したいのか。
自分の死が目の前に近づいてきた時に、冷静にそのことを考えられるのか。
私は自身のがんの告知を受けた時、母に「もしものときは、ほしいという方には分骨し、後はハワイの海に散骨してほしい・・・お別れの会はどこそこで、お花は、音楽は・・・」と言ったものの死の覚悟は出来ておらず、手術当日はこの手術に”絶対に勝つ”ということしか考えられませんでした。
第17回 “ゆりの会”
2011年01月24日 10:00
日活仲間の会のほか、吉永小百合さん主催の”ゆりの会”でも、日活の方々が集まります。
この会は吉永小百合さんと共演された役者さん、吉永さん出演の作品をお撮りになった監督、スタッフの方々が集まります。父も『拳銃無頼帖 電光石火の男』、『拳銃無頼帖 不敵に笑う男』(ともに1960年、野口博志監督)等で、吉永小百合さんと共演しています。
去年の3月頃、父が「おまえたちも一緒に行こう!」「小百合ちゃんに聞いてみなさい」と言うので、早速、私は吉永さんのマネージャーに連絡を取りました。ご招待を受けている訳ではないし、私は恐縮していたのですが、間もなくマネージャーから連絡があり、「吉永が、是非、御越し下さいと申しております」と聞き、父の後ろを夫と付いて行くことになりました。
第16回 “来年あたりオールド・ジョーが飲み頃では・・・”
2011年01月17日 09:20
2001年、「ゴム風船のようにふくらんだ顔でひたすら突っ走ってきたが、普通の顔した老人になりたくなった。本音を言えば、シシドの顔はもう飽きた。ふくらんだ顔をしぼませて。古顔(オールド・ジョー)になりたいンだ・・・。」(『シシド 小説・日活撮影所』(新潮社)より)と、父は頬の異物(そいつ)とおさらばしました。