第6回 “赤木圭一郎さんに捧げる[黒い霧の街]・・・宍戸錠 歌います♪”
「ジョーちゃん、遊びましょ・・・」
父の実家によく遊びに来て、兄弟のように仲が良かったと父は言います。
第1期生として宍戸錠。トニーという愛称で脚光を浴びた赤木圭一郎さんは、第4期生として、日活に入社しました。そして、「拳銃無頼帖」シリーズの無国籍映画で、赤木圭一郎さんと父は共演しました。
日活のアクション俳優として、マイトガイの小林旭さん、タフガイの石原裕次郎さんに続く、「第三の男」と呼ばれた赤木圭一郎さん。父も日本人離れした風貌ですが、ハリウッド・スターのトニー・カーティスさんにどことなく似ていたということで、「トニー」という愛称で呼ばれ、日活ダイヤモンドラインの石原裕次郎さん、小林旭さん、和田浩治さん、宍戸錠と共に、日活黄金期を支えた俳優の一人です。(父は、チャンユー、アキラ、キッド、ジョー、そして、トニーと呼びます)
2012年、日活は100周年を迎えます。その一環で、少しずつ企画が練られている今、1961年2月21日にこの世を去られたトニーさんに殺し屋ジョーは、歌を捧げようと考えました。
「拳銃無頼帖 抜き射ちの竜」より 抜き射ちの竜(赤木圭一郎)
今年は母が天国にいってしまったことや、いろいろな出来事があり、少しオセンチになったのかもしれません。
「チッ、チッ、チッ、俺の面に色を付けたのはオマエで3人目だ。後の2人は墓の下でおねんねしてら・・・」 このニヒルなコルトの銀こと殺し屋ジョーが生まれた「拳銃無頼帖 抜き射ちの竜」。
「拳銃無頼帖 抜き射ちの竜」より コルトの銀(宍戸錠)
私は、[日活仲間の会]に参加させていただく度に、どこの学校の同窓会よりも、キズナが深く、大スターの方々が学生時代の仲間のように童心にかえる姿を見、ステキだなと感動しております。そんな仲間思いのジョーが、この度、トニーさんがこの作品で歌った、[黒い霧の街]を歌うことを決意しました。”宍戸錠と歌”ということは、あまり耳にしないことですが、日活映画は主演作品は必ず、主題歌を歌うということになっていたようです。そして、宍戸錠主演「赤い荒野」より[ジョーの子守歌]、ラストは「ゴッドファーザー」の[愛のテーマ]。
この[愛のテーマ]は、私が子供の頃、父が家にいる時は、フル音量で歌っていた曲です。
郷ひろみさんの結婚式の時、TVのインタビューで「次は私の番です」と答えた私に、「オレはゴッドファーザーのような式にしたい」と言った父。現実は夫と2人でハワイで式を挙げました。(母も付き添って)
今年で私は結婚6周年になります。あと4年後の10周年の時、出来なかった父とバージンロードを歩くこと、そして、「ゴッドファーザー」の映画のように、父と2人でダンスを踊ること、これが私の夢です。その時を想像しながら、10月31日(日)サンデー・マティネ・コンサートで父が歌うのを聴こうと思っております。
第1回 ゲスト 宍戸錠
於:調布市せんがわ劇場(東京都調布市)
10月31日(日) 10:30 開場 11:00開演 11:45終了予定
http://www.sengawa-gekijo.jp/kouen/04727.html
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