<連載3> 初めての車いす外出 その1
2012年07月05日 09:10
都内の病院に行くために三郷市の障害福祉相談支援センター「パティオ」で車いすを借りました。今まで杖だったのに、初めての車いす外出。それも東京まで。自信がなくて、出かけるまでちょっと落ち込んでいましたが、腹を決めて「いざ出陣!」。 まだ自走するスキルはないし、道もよくないので、家人に押してもらいのエンヤコラヤの道中。江戸は遠い。
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まずは三郷中央駅までの路線バスに乗ります。今のノンステップバスはすごいですね。車いす用のスペースがあるのは当たり前。乗り降りしやすい場所に停車して、エアーを抜いて車体を低くし、運転手さんがスロープを置いて対応してくれる。楽に乗れるわけではないけど、運転手さんがサポートしてくれる。
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乗り込むには、1~2分程度時間がかかりますが、「仕方ないか」といった感じで他の乗客は静かに待ってくれます。終点で降りる時にも運転手さんがサポート。ていねいにお礼を言ったら、嬉しそうでした。ここまで親切になったのは1994年のハートビル法、2000年の交通バリアフリー法の施行からでしょうか。障害者手帳の提示で、バスは介助者を含めて半額になります。
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今回はつくばエクスプレスに乗ったのですが、障害者は半額になるけれど、介護者の割引はない。障害者手帳の種類によっては介護者も半額になるそう。ちなみにJRは、1種という重い障害のある人以外、かなりの長距離(100km以上)を乗らなければ、割引は一切なし。なぜなの? 国会議員は無料なのにね。障害者差別だ~。
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電車がホームに入ってきたので乗り込もうとしたら、乗降口で車輪がひっかかって動かない。見かねた乗客が手伝ってくれて助かったけれど、困りました。今振り返れば、前輪を少し上げれば前に進んだのですが、そのコツがわからなかった。
秋葉原駅でタクシーに乗り換えて病院へ。車いすは畳んでも、トランクにサッと入る車と入れづらい車があるんですね。必死で積んでロープで括り運んでくれたタクシーの運転手さん、ありがとうございました。
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病院に到着。時間がかかるのは毎度のことでわかっていたのですが、車椅子のまま待合室で約4時間座っていたのは苦痛でしたね。診察が始まってすぐ、「歩いてみてください」。よたよたと数メートル歩きました。下半身が固まっていることは、わかっているはずなのに、医者ってだいたいSだよね……。
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次回も車いすの話が続きます。
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