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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

オバサンとオジサン

 これまでの壊れ具合がウソのように足が動くようになりました。またいつ壊れるかもしれない……ということで、動きまわっています。先週は近所の農家の土間での料理会にお邪魔したし、近所の医院のクリスマス会にも参加。そうそう、インフルエンザの予防接種にも行ってきました。今週はスウィングル・シンガーズのクリスマスコンサートに、市の健康診断。年初めのウィーン交響楽団・ヨハン・シュトラウスアンサンブルのニューイヤーコンサートにも行きたいですね。その後は病院通いになるので、動けるときに動く。

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 でも、動ける、歩けるっていいですね。あたりまえのことが、こんなに感動的なのかと思っちゃいます。ボクは脳梗塞による片マヒで高次脳機能障害といわれているので、クルマの運転も、自転車に乗ることも止められています。めまいが多いからあぶないし、左足でからだを支えることができない。本当は、クルマの運転は都内ならだいじょうぶ。でも道が狭い三郷は怖い。普通の人は、都内は怖いっていうけど、ボクにとっては逆なんです。

 で、移動の助けは近所の知人に頼るようになる。オバサンばかりだけど、世間話をするといろんな情報が入る。出歩けないオジサンにとってはこれが貴重なんです。ちなみに、ボクのケアマネさんは近くの病院のかたなんですけど、ボクの身になって考えてくれる、とても親切でいい人です。マイラブです。いろいろ調べてくれるし、情報も持っています。

 オジサンは元気がない、度胸がないので無視ですけど、“オバサン元気”は感動もの。こういうのって三郷市だけのこと? 以前、住んでた東京の中野でも、オジサンはしょぼくれていたなぁ。オバサンたちと『オジサン元気になれよ!』会でも、立ち上げましょうか。あっ!どうころんでも、やっぱり主役はオバサンだ。


 次回は2011年12月27日(火)、更新予定です。

コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」2011年12月20日
寒い季節に目にした小さな花


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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