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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

慣れないことは気をつけて

 体力がないのにあるつもりになってしまう。これは歳をとっても若いつもりでいるのと同じですね。勘違い。自分を客観視できない。足が悪いのも同じです。実際に歩くとうまく歩けないんだけど、頭の中では以前と同じように動けると思い込んでいる。スキップまでしようとしちゃったりして。

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 前回、障害者就労支援の展示会に行ったと書きましたが、そこで2時間以上ビッチリと歩き回りました。疲れたけど、その時はテンションが上がっているためにあまり感じない。本当はこれが怖いのです。疲れは数日後にやってくる。展示会の二日後には都内の大学病院に診察に行き、往復、延々クルマに乗り続けました。病院の最寄り駅はエレベーターもエスカレーターもないし、電車ではとても無理。

 初めての大学病院で、ここでもテンションが上がっています。何やかやで丸一日かかりましたが、どうにかクリアー。画像を撮っての精密検査は、予約が混んでいるため年を越してからになりました。でも疲れました。病院にいる間は気が張っているので何とかなりましたが、帰宅したら立つこともできない。歩くなんてとんでもない。トイレに行って戻るのに全身の筋肉を使い、汗びっしょりになる。復活するのに四日かかりました。

 「慣れないことをするとあとが怖いよ」とは言われていたのですが、ほんとうでした。しかも2つ連続。慣れないことは少しずつですね。でもチャレンジも必要。問題は元気だった頃の記憶がよみがえってきて、「どうして?」となってしまうことでしょうか。


 次回は2011年12月20日(火)、更新予定です。

コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」2011年12月13日
もうすぐ冬本番、干してある大根がおいしそうでした


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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