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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」 2011年11月

出かけるのが大変

 音楽を聴きながら仕事をしている人は多いですよね。音楽が流れている環境のオフィスもよくあるようです。ボクはだめです。音があると集中できない。うるさい。以前に植物は音楽がわかる、といったことが話題にのぼりましたね。そりゃ音は空気の振動なのだから、植物にも伝わるでしょうけど、モーツァルトが好き、この曲がいいというのはどうなんでしょうか。植物にもお気に入りの音楽があるかもしれないけど、ボクは野菜や木ではないのでわかりません。これでも一応人間なんです。定かではないけど、そう思っています。



素敵なスリー・ステッキーズ

 ブツブツつぶやきオジサンは怖いけど、オバサンには慣れてきました。ボクが感じるのは、オバサンは年とっても頭がいいこと。びっくらこいちゃいますよ。先日、お誘いがあってオバサンたちとお出かけしました。二人は杖を持っていました。そこにボクが合流。ボクも杖持ちです。で、オバサンが発した言葉が「スリー・ステッキーズね!」。この感性はオジサンにはありませんよね。



障害者とともに生きよう

 以前、東京の中野に住んでいた時には、商店街などで障害を持った人たちが歩いているのは普通。飲み屋で聾者の人と仲良くなったこともあります。中野のマクドナルドがダウン症の若者を雇った時はテレビでも放送されました。近くに施設があったためもあるのでしょう。とにかく、障害者は外に出ていかなくてはいけない。老人もですが、家に閉じ込めて座敷牢化してはいけない。「ドアを開け、障害者も老人も町へ出よう」ですよ。



敏感と鈍感

 頭の手術ってしてみるとオモシロイかもしれません。ボクの経験(硬膜下血腫の手術)では、直後に頭の中を風が通りぬけたようで、クリアーになりました。感性というか感覚が変わります。聴覚、嗅覚がとても敏感になりました。まあ、耳はもともと敏感だったのですが。嗅覚は10m以上離れて猪口1杯の酒がわかる。ワンちゃんみたいですね。悪かった目も一時的に良くなりました。目はすぐに元に戻りましたけど、手術前よりはまだ少しいいかな。おかしくなったのは頭。高次脳機能障害がひどくなった。多少復活するまで1年以上かかりました。



マイラブおばさん

 おばさんはすごい。ありがとさんでした。明治大学でのコンサートに行ってきました。行きたい、行けない、いろいろあって、最終的におばさん5人。そこにボク。いくら知ってる人たちとはいえコワイですね。道々、機関銃のように言葉が飛び出してくる。でも親切です。みんな体のどこかが悪いのに、いたわってくださる。ボクは電車の乗り降りができない。で、戸惑っていると、さっと手を出してくれる。みなさん、とってもやさしい。



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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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