新しい世界
三郷に越してきて約2年半。前に住んでいた東京の中野区が便利すぎたのでしょうけど、からだが悪くなって出歩かなくなった。引きこもりのような状態です。出かけるのは病院に行くときやリハビリデイサービス。デイサービスは送迎があるのでいいですね。80、90のオバーチャンとも仲良くなりました。めんどくさいのはジーチャン。「私はモノ知りだ」ふうにしゃべっていたりする。耳が悪い方だと声を張り上げて……。
でも仕方がないですね。たぶん、家から追いだされてデイサービスに来ている。話したいけど聞いてくれる人がいない、で、ブツブツつぶやくようになるのでしょうね。ボクはというとだんまりが多いです。あまりしゃべらない。確証がないことをいって迷惑をかけるのがいやだからです。記憶からの引き出し作業や、口の動きなどがうまくいかないこともありますね。
以前もマンションに住んでいました。でも屋外を見ることは少なかった。三郷では朝、パソコンの後ろのカーテンをパッと開けます。団地がズラリ並んでいるのが見えるんですけど、その先の常磐自動車道などを走るクルマも小さく見える。要するにジオラマが楽しめるのです。
眼下に広がるジオラマのような町を走っているバスが好きです。乗客は少なくて、昼間でも時間1本程度。何を見ているかというと、バス停に停車するかしないか、乗降客はどんな人でどんな暮らしをしているんだろうな、です。のーんびりとこれを見ているのです。
これがボクの頭のリハビリになっているかはわかりませんが、精神的にはいい方向に向かっている気がします。カーテンを開ける、窓を開ける──。チョットした外出です。「何だ、そんなことで」なのでしょうけど、今まで見えていなかった世界が見え始めるかもしれません。でも、隣の住宅を覗き見るのだけはやめましょうね。
次回は2011年11月1日(火)、更新予定です。
近所の小学校にテフテフがいました。夏はモンシロチョウでした
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