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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

障害者と健常者

 障害者という言葉はわかるけど、健常者というのはなんか変ですよね。障害がない人ということなのでしょうけれど、わざわざ健常という必要があるのでしょうか。身も心もまっとうな健常者ってどんな人を指すのかしら。「私は障害があります」とはいうけど「私は健常者です」というのは聞いたことがない。業界用語から来ているのかもしれませんね。

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 障害って難しいです。ケガなどは外見から判断できるけど、分からないものも多い。去年、ボクがなった五十肩もそのひとつ。背中に鉄板がはいったかのように動かなくなったけど、外見上は変わりがない。そういう障害はいっぱいあります。最近つよくなってきたメマイも説明が難しい。「どういうメマイですか」をうまく説明することは至難のわざ。うっかりいうと、今は「地震酔いでしょう」といわれてしまう。こちとら3年越しなのに。

 しかし、立てない、歩けない。社会生活ができないのです。以前はこんなにひどくなかった。頭の手術をしてからです。ときには調子がいい日もあるので、そういう日には散歩したり、買い物に出かけたいと思うのですが、やはりこわい。でかける回数はめっきり減りましたね。特に都内には行っていない。電車がこわいんです。今の状態では一人で乗る自信がない。困ったもんですね。

 といっているうちに日差しが変わってきましたね。なんか秋の気配。そうしたらまた夏に戻ったような暑さ。気候ぐらいはっきりして欲しいのですが、それがないですね。体調不順なのはそのせいかも。片マヒを治すのはむずかしいと思うけど、頭の中ぐらいはすっきりさせたいと思う今日この頃です。

 次回は2011年9月27日(火)、更新予定です。

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まだ暑いけど、秋のかほりがやってきました


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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