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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

バラエティが面白くない

 このコラムはボクの個人的な体験、経験がベースになっています。脳の機能障害は個人差があります。カラダのマヒも同じです。聞きかじりの一般論や伝聞は原則使いません。引用する場合は極力引用元を記すようにしています。

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 バラエティ番組を見なくなりました。最近楽しんでいるのは「5時に夢中!」と「探偵!ナイトスクープ」。ともに東京地区ではMXテレビの楽しい情報番組です。毎日放送の「ロケみつ」(首都圏ではTBS)も興味があるのですが、フジのドキュメンタリーとぶつかってしまい見られません。もともとバカさわぎするバラエティ番組は見ませんでしたが、それにしても今のバラエティは面白くない。

 よく、高次脳機能障害になると笑わなくなるとといわれます。これはよくわかります。最近のバラエティはテンポが速い。それについていけないのです。動作や思考がゆっくりになっている。要するに瞬発力がないのです。頭もカラダも。そこにワガママさと怒りやすさが加わります。『何か面白いことを言ったようだ……』。で、考えているうちに話題が変わってしまう。お年寄りがテレビ番組の「笑点」が好きなのもわかります。大喜利は全部台本ができている、落語家のアドリブじゃないのにね。

 昔、といっても簡単にいえば昭和の時代です。そのころのテレビ番組、娯楽番組はのんびりしていました。老人も、子供もわかる。わかるというのは理解できるということではありません。おもしろがれるということです。それが変わってしまった。今のテレビ番組は若者迎合ですね。悪いとはいいませんが、取り残されてしまう人も多い。NHKでもです。

 イタリアからスローライフということばが入ってきました。それとは違う本当のスローライフを障害者はしているのです。ゆっくりしか動けない。カッコつけのスローライフではないのです。切実なんです。

 次回は2011年7月26日(火)、更新予定です。

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福島の農業復興を支援する「ひまわり咲かそうプロジェクト」が進んでいるよ


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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