小さなスロープがコワイ
先日、雨の日に障害者就労の件で西船橋にいってきました。三郷からは武蔵野線で一本。近いです。でも着いてからが大変。南口にはエレベーターがあるのですが、出たいほうの北口にはない。エスカレーターも動いているのは上りだけ。駅員さんに頼んで下りを動かしてもらうよりも階段で行ってしまおう。途中に踊り場が二つある、それだけ長いんです。狭い階段を手すりにつかまりながら他人に迷惑をかけないようにヨチヨチと下っていく。大変でした。
手すりの付いた階段はまだいいのですが、困るのはスロープ。それも側溝などに置かれている短いやつです。脳梗塞や脳出血になるとカラダにマヒがでます。ボクの場合は左の片マヒです。最初にいい理学療法士にであったこともあり、ボクもリハビリをがんばって、そこそこは戻りました。強烈な拘縮は残っていません。でもなかにはかわいそうになるくらいひどい人もいますね。
左の片マヒの場合、左足が踏ん張れないんです。なんでも右足頼りになってしまう。で、わずか20センチの側溝をまたぐのがコワイ。家などで転んだ経験がトラウマになっているのかもしれません。電車の乗り降りはとくにコワイ。ホームとの距離って意外にあるんですよ。でも、それだけなら練習すればクリアできます。杖も持っていますし。
ではどうしてスロープが困るかというと、見えないんです。脳の機能障害とも関係するんでしょうか?マヒが出る前は、歩くときだけでなくいつも頭や目を動かして周囲を確認、観察していました。そうやって自然に危険を察知していたんですね。その動きができない。視野が狭くなっている。下のほう、つまり地面の認知についても、視力はよくても見たものを情報分析する能力が下がっているような気がします。
まず、スロープなのかどうかがわからない。わかってもうっかりそこに乗ると「おっとっと」と進んでいってしまいそう。すると足で踏ん張れないので転ぶ可能性がある。おかしいのはカラダや両手でうまく防御できないこと。以前に顔から転んで血だらけになったことがあります。杖が手放せないのはそのため。でもなかには凶器にだってなりそうな存在感の強い杖もあって、本人も周りの人も疲れてしまうのではないかしら。なんか空気みたいに目立たない杖がないかなと思っています。
次回は2011年7月5日(火)、更新予定です。
気をつけるといろいろな花が咲いています
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