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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

“聞く、見る ”の世界は人それぞれ

 人間の耳は20k㎐ぐらいまでしか聞こえないといわれ、それ以上の高い音を超音波と呼びます。でもボクのソニーの友人は40k㎐ぐらいまで聞こえていました。イルカやコウモリみたいな耳ですね。人間の感覚には個人差があるのです。スーパーオーディオCDやDVDオーディオは高音が100キロ㎐まで伸びています。聞こえるはずないんだけど、音や音楽の雰囲気は確実に変わる。機会があったら聞いてみてください。

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 耳は二十歳ぐらいから劣化していくといわれます。高い音が聞こえづらくなるのです。これを利用したのがモスキート音です。蚊の飛ぶ音のような高い音を流しておくと、それがよく聞こえる若者が寄りつかないというもの。イギリスで発見されましたが、日本でも機器が売られています。モスキート音はインターネットでも確認することができます。

 音は高音が苦手な人、低音が苦手な人、大きな音がダメなひとなどそれぞれ。それでは耳が聞こえない人の世界はどうなのでしょう。音は空気の振動です。聴覚障害者の方に実際にきいていないのではっきり言えませんが、その振動がわかれば、どのように聞こえているかは別にして、聞こえているとおもいます。聴覚障害者のダンスグループもありますよね。夏の花火が快感なのも腹に響く低音ですよね。

 視覚も人それぞれです。色にしても、感覚が紫外線(UV)側に寄っているひと、赤外線(IR)側の人、色の区別がつきづらいひともいます。ボクが見ている世界を皆が見ているわけではないのです。では視覚障害者は……。網膜か脳かはわかりませんが、具象的でなくてもなにかを見ている。暗黒の世界ではないような気がします。生まれつきか、中途障害かによっても違うでしょうね。

 それでも障害を持って生活していくのは大変だとおもいます。足の裏から、杖からの振動、匂い……、きっとすべての感覚で対応しているのでしょうね。

 次回は2011年6月28日(火)、更新予定です。

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じめじめとした毎日ですが、あじさいはきれいですね


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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