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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

パターン認識

 見たものを目に焼きつける。これがパターン認識です。実際には脳が記憶するのだと思うのですけど、感覚的には目が覚える。その能力が落ちていることはうすうす分かっていたのですが、震災のテレビ番組を見て確信してしまいました。通常の画面のほかにL字または逆L字画面で地震の文字情報が流れます。その両方を同時に把握するのが難しくなっていたのです。

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 脳の機能障害では時計が読めなくなることがあります。ボクもその傾向があります。これもパターン認識と関係があります。時計の長針と短針の関係、つまり時刻はわかるのですが、そこからの計算が苦手。計画停電にあわせてスケジュールを変更していくのが疲れる、疲れる。「こんな簡単なことが」と思いながら、頭が混乱しているのはおかしいような、不思議なような。そんな自分がわかるのもまた面白い!

 以前はパターン認識能力に優れていました。それで商売をしていたようなものです。テレビの画質傾向なんて、画面を一瞬見ればわかった。音も同じですね。ところがパソコンでいえばキャプチャー能力が下がってしまったのです。L字画面が出ているテレビを見ているときに話しかけられると、さらに頭が混乱していらつく。いらつきは数回の深呼吸では収まりません。しばらくほっといてください!のレベル。

 高次脳機能障害のような見えない障害の方はおおぜいいらっしゃいます。今回の地震やその報道は、それらの方にいろいろな影響を与えていると思われます。苦しんでいる方がたも多いはず、優しい目でみてくださいませ。

 次回は2011年4月5日(火)、更新予定です。

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近所の丹後神社。このご時世、たまにお参りするとおちつきます


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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