“覚えておかなきゃ”のマニュアル
読者の想定というのは簡単なようで意外に難しいものです。このコラムでも、書いている本人がつかめていない。いやつかんでしまうと文章はつまらなくなるものだと思います。マンツーマンで書くようなものになりますからね。たとえば受験参考書のようなものに。でもコラムは文章がふらふらしているからおもしろい。とはいえ、テーマを見つけるのはけっこう大変です。なにしろあたしゃ脳の機能障害なんですから(笑)。いばってはいません、自慢してもいません。嘆いてもいません。たんたんと、事実のみを書くように心がけています。
週刊ポストの2月18日号で「介護のお金の遣い方」という特集をしていました。ポストは昔と比べるとパワーがなく、読みづらくなったと思っていました。同じ日に発売される週刊誌としては週刊現代のほうがいいのですが、この記事は参考になりました。要介護認定の受け方なんてわかりませんよね。ボクは一番最初は要介護2だったのが、次の認定で要支援2になり、最近、要介護1になりました。1年間でころころ変る。ボクは介護サービスをあまり使っていないので差し障りがないのですが、限度額いっぱい使っている知人の話では調整が大変とのこと。余っているボクのぶんをあげたいのだけど、それはできない。はがゆい思いがします。
病気になってわかることはいろいろあります。脳梗塞などで長期間入院すると社会復帰できないことが多い。勤務先が大企業の場合はサポートしてくれますが、ほとんどはほったらかし。病院は退院の時にこちらから聞けば説明してくれますし、その後の対応もしてくれるはず。医師は“専門○○”が多いようだけど、病院は相談室を設けるなどシステムとしてはしっかりしています。相談してみましょうね。
要介護認定は訪問調査で行ないます。病気になると人づきあいが減る。そこにやってくる。で、お年寄りはべらべらしゃべっちゃう。すると元気なお年寄りということになり、要介護度は低くでる。これもさびしがりやさんをねらった行政のテクニックなんでしょうか。ズルイズルイ。週刊ポストでは訪問調査は疲れがたまった「夕方」に依頼、質問に「YES」だけで答えない、などと書かれています。要介護認定にも技が必要なのですね。読むと、なるほど。覚えておかなきゃ!
次回は2011年2月22日(火)、更新予定です。
青空にぽっかり浮かんだ白い雲
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