同時進行が苦手!
2011年02月01日 09:50
自分で書いてて首をひねっているのが「普通に生活ができます」という言葉。なんだ、高次脳機能障害者はやっぱ“おかしい”と認めているのじゃないかという感じですね。でもそうなんです。ときどき頭の中がとんちんかん。それが分かるからやんなっちゃう。
デイサービスにいくと、脳梗塞の人がリハビリにきています。やっていることはお年寄りのかた用のスポーツジムにマッサージを加えただけなのに、雰囲気が違う感じがする。静かでおとなしいのです。といって雰囲気が暗いわけではありません。時間がゆっくり動いている感じなのです。高次脳機能障害の家族会にいっても当事者は静かですよ。脳の病気やけがをするとおとなしくなるんですね。
ボクは最近あることに気づきました。またかと言わないでください。発病前と比べて“バカ”になっていたのです。こんなこと、言わなきゃ誰にもわからない。発病前の頭のよさ、才能を知る人は少ないですから(笑)。具体的に何に気づいたかというと、複数のことを同時にできないこと。前はテレビを見ながら本や新聞を読む、人と話をする、電話をするなどができました。でも今は電話をしながらメモを取るのもひと苦労。
一つひとつ順序立てて終わらせていかないと、頭の中がこんがらがってしまうのです。かつては原稿書きも4・5本同時進行は当たり前だったのが、いまは1本ずつでしかも超のんびり。自分ながら嫌ンなっちゃいますね。そのひとつがこのコラムですねん。
次回は2011年2月8日(火)、更新予定です。
冬の夕日はなぜ大きく見えるのでしょうか?
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