誰も知らない わからない! 楽しい病気?
本人にとっても、周囲にとっても病気であるようなないような、そんな病気が高次脳機能障害です。本人だって普段は意識していない。ときどき「あれっ!おかしいな」と思うことがある程度。もちろん社会生活は“普通”にできます。事故や病気のあと、何か変だなと思ったら疑ってみてください。実際には高次脳機能障害なのに診断されていない人がゴマンといるんじゃないかと思います。認知され始めたら続々と現われそうですね。世の中、高次脳機能障害者だらけになったりして……。
でも高次脳機能障害って生きていくための潤滑油にもなりそうですね。なにしろ社会生活で無理する必要がなくなる。うまくしゃべれなくても、物忘れをしても、イライラして怒りだしても、とんちんかんなことをいいはじめても「高次脳機能障害だから」にしてしまえばいいのですから、肩肘張って生きる必要がなくなりますよ。
こんなことを書くとまた怒られそうですね。でも高次脳機能障害だからといって悩んだり、困ったりしながら暮らしていたのでは疲れるだけ。自分一人で、家族で抱え込むから困るのですね。できるだけオープンにしましょう。でも見た目では分からないし、一般的には認知されていない。だいいちこの名称が悪い。
そこでボクは最近『脳のケガ』と説明しています。ケガにはスリキズからいろんなケガがあって、その症状もさまざま。頭の中だから見えないけど、このほうが大げさっぽくなくて、イメージ的にわかってもらえるような気がしますがどうでしょうか。ただ外傷のケガはなおるけど、内傷(こんな言葉あるのかしらん)のケガはなおるの?
次回は2011年1月18日(火)、更新予定です。
2011(平成23)年は辛卯(かのとう)之歳です。橿原神宮(奈良県橿原市)の大きな絵馬。いい年になるといいですね
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