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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

リハビリは頭でやる!

 できそうでできない。これがくやしい。かゆいとこまであと数ミリなのに指先が届かないくやしさは誰しもご存じですね。孫の手のありがたさがここにあります。リハビリも同じようなもんです。もうひとつ怖さの克服という面もあります。マヒした当初は身体の扱いがヘタでころぶことも多い。その記憶が恐怖心として残ってしまう。すると簡単にできるはずのことがこけるんじゃないかと怖くなります。

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 リハビリの歩行訓練では片足立ちなどのバランスや重心の取り方、段差の乗り越え方などの練習をします。赤ちゃんが立ち上がってよちよち歩きをし始めるようなもんです。以前は自然にできていたし、今もできるはずなんでしょうが、記憶や知識という余計なものがある。無心になるってのは難しいものですね。肩の力を抜くだけでも大変。繰り返し練習することで恐怖心が薄れできるようになることもあります。といって気を抜くとやはり危ない。むかしのからだじゃないのですから。

 訓練しても動かない部分や動作もあります。神経が通ってないのだからどうやっても動かない。リハビリを続ければ少しは改善されるのかもしれませんが、夢を持って続けなけりゃ。「良くなりましたね」といわれることがあります。どう答えたらいいか難しいですね。やっと一歩を踏み出したばかり。目的地にはほど遠い。本当はジョギングぐらいできるようになってから言ってほしいんだけど。でも親切な人ばかりです。

 からだのリハビリをしていて感じるんですが、からだと同様に頭が重要。からだを動かしてたたき込み、体力、筋力を付けることもですが、それ以上にイメージトレーニングが大切な気がします。どちらが欠けても進歩しない。そしてイメージトレーニングは頭のリハビリになる。イイコトづくしです。リハビリは頭でやりましょう。

 次回は2011年1月11日(火)、更新予定です。

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お池の鴨は寒くないんでしょうかねぇ、いつも元気です


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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