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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

想像は余計なお節介!?

 9月に入ったというのに猛暑が続きます。外に出るとアヂアヂ! ついエアコンの入った屋内にUターン……、になってしまいます。
 でも、全国的に暑いのは、ときには歓迎です。そのわけはいちいち暑さの説明が不要だからです。暑いといえばわかってくれる。今までは地域が異なると暑さの説明、解説が必要だった。気候の違いを実感できず、イメージが共有できていなかったためです。

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 病気が同じですね。痛いといってもどの程度の痛みか、どのような痛みかは当事者にしかわからない。もちろん医者にだってわからない。医者も想像するしかない。
 患者は診察してもらうためには説明が必要。説明がへたな人や子どもの場合は大変ですね。医者には聞き取り能力が要求されるってことです。

 Aさんがこう言っていたからBさんもこうだろうと予測したり、想像したりする。これが世の中円満の潤滑剤なんだけど、使いすぎるとかえって逆効果になることがあります。 
 特に病気のときには、ただでさえイラついているのに、勝手に考えるな、決めつけるなとなる。余計なお節介、知ったかぶりするな、となるのです。
 わかったふりしないで、ときには無視することも必要なんですね。

 話は変わりますが、高齢者疑似体験があるように、「痛みのシミュレーション」のプログラムもわりあい簡単に作れそうな気がします。いろいろな種類の痛みを用意し、強さを調節できるようにする。医師や看護師がこれで体験しておけば、診察が親切に進みそう。夜中の体験会で、ギャーギャーという悲鳴が病院中に響きわたったりして。オーコワ!

 次回は2010年9月14日(火)、更新予定です。

kousoku100907.jpg
まだヒマワリが咲いています


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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