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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

バスに乗るのも力業。疲れます

 少なくなったけどワンステップバスというのもあります。ノンステップバスとの違いはステップの数。といってもたった一段。バリアフリーバスであることにはかわりません。ノンステップバスは乗ってしまえば後方の席を除いて車内はまっ平らです。障害者でも乗り降りや車内での移動が安心してできます。手すりの数が多いのも特徴です。

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 病院の送迎バスではここまではできませんよね。出入り口は狭いし、結構きついステップが数段ある。メリットはタダということです。リフト付きの送迎バスや介護タクシーはバリアフリーですけど、公共交通機関ではない。ノンステップバスはなんといっても路線バスで車椅子に対応できるのがいいですね。

 では、どうやってバスに乗るのか。じつは電車もクルマも同じなのですが、ボクの場合メインとなるのは腕。腕でよじ登ってしまうというのが正解。ノンステップバスや電車なら軽快に飛び乗りたいところですが、そうは身体がいうことを聞いてくれません。

 ノンステップバスはステップが歩道とほとんど同じ高さ。楽に乗れそうなのですが、残念なことに離れているためにまたいで乗ることができない。そこで、いちど車道に降りてバスの横に行き、手すりをつかんでよっこらさと身体を持ち上げる。この時に右手にはしっかりスイカを握っておきます、バスに乗ったらスイカをかざし、空いた席に座ります。

 車椅子用のスペースに二つの席が用意されており、それを畳んで車椅子をセット。スロープ板のセットや車椅子の固定は運転手さんにお願いすることになります。

 降りるときは、終点の場合、最後に降りるようにしています。途中の場合は下車のボタンを押して、停止してから手すりをつかんで前方に移動。運転手さんに障害者手帳を見せてから、スイカを読取器にタッチ。用心して降ります。簡単なことだけど、心身ともに疲れます。車椅子の方はもっともっと疲れるでしょうね。

 次回は2010年9月7日(火)、更新予定です。

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駅前のバスターミナルに停車しているノンステップバス。ボディにノンステップバスと書かれている

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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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