高次脳じゃなくて低次脳?
前回、好奇心からブブゼラの音を話題にしたのだけど、Jリーグの試合でも鳴っていたし、7月19日の朝日新聞のオーディオ特集でも「ブブゼラの音」といった具合に取り上げていた。でもこの記事ちょっと遊び心が足りなかったのがたまに傷。プラスチック製のおもちゃのラッパをオーケストラの楽器と比べてもせんないじゃないか。
記事を少し引用すると、ブブゼラの音の基本周波数は約200㎐(ヘルツ)。音の高さとしては、成人男性と成人女性の声の中間に当たる。低いといえば低いのだけど、ワールドカップ中継での地を這うような低音のイメージとは違う。記事にある数値は、ブブゼラを反響がない部屋、無響室で録音し、それを分析してのもの。たぶん吹いたのは1本でしょう。
構造は金管楽器だけど、「原始的な構造のため吹きこなすのはかなり難しく」と書かれているが、サッカーの応援では音楽を演奏するわけではない。音が出ればいい。でなきゃひと試合数万人がブーブーできるわけがない。
音の大きさは、間近で100dB(デシベル)以上で、線路のガード下の騒音くらいだとのこと。スタンドからフィールドまで距離があるとはいえ、数万本揃ったら、そりゃ恐ろしい音圧になるはず。選手同士でかけあう声も聞こえないよね。
なぜブブゼラにこだわったかというと、硬膜下血腫の手術をしてから音の聞こえ方が変わってきたから。音楽だけでなく、テレビの音も。夏本番となり、セミの声がどう聞こえるかが楽しみ。
音の聞こえ方が変るのも高次脳機能障害のひとつじゃないかな。言葉を発するとき、自分の声を聞きながらしゃべり方をコントロールしているのだから、聴覚の変化は言葉にも影響すると思う。これって、高次脳機能障害じゃなくて、低次脳? それとも中次脳?
次回は2010年8月3日(火)、更新予定です。
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