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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

乗り降りがコワイ

 鉄道好きに「鉄ちゃん」なんていう言葉が使われるようになったのは、いつ頃からだろうか。むかしは鉄道ファン、鉄道マニアと言っていた。男子は一度は通る道だったけど、最近は女子も増えているとのこと。男女同権、いいことですね。あ! 関係ないか。

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 公共交通機関はバリアフリー化が進みましたね。特に電車は。駅にはエスカレーターがつき、車椅子が用意されている。これだけでも大きな変化。電車が駅に着くと、駅員さんがサッと集まり、車椅子を抱えてくれる。これなら安心だ。
 もっとも、ボクは車椅子を使わないので体験したことはありません。

 エレベーターもよくできていますね。数センチの誤差もなくピタッと止まる。これじゃ文句のつけようがない。
 欲を言えば、エレベーターの位置。だいたい駅のはじにある。場所を知っていれば乗り換えに便利なのだけど、知らないと延々と歩くことになる。案内表示もあるけど、駅員さんに確認してからが確実ですね。
 駅員さんの数が少なくなっているので、聞くなら改札で。

 問題は電車への乗り降り。これには障害者は皆苦労しているようです。線やホーム、乗車人数(重量)によって異なるものの、ホームとの段差が意外と大きく、離れている。しかも人の移動で車両が揺れる。揺れているところに2本足で立つのは大変なのです。リハビリでもこういう訓練はしていないし。

 それを克服してやっと混雑した電車に乗れるようになる。ラッシュデビューはいつのことになるやら……。元気いっぱい、電車に乗り降りする小学生を横目で見ながら、うらやましがっています。


 次回は2010年6月22日(火)、更新予定です。

kousoku100615.jpg
消しゴム電車は東海道線と横須賀線


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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