忘れんぼう将軍
これといった特徴的な症状がなく、外見からわかりづらいのが高次脳機能障害です。
症状は人それぞれだし、出たり出なかったり。これが、診断がつきにくい理由の一つかもしれません。
その中でわりあい共通して現れるのが記憶障害のようです。
覚えられない、すぐに忘れてしまう。でも、高次脳機能障害特有ではありません。認知症も記憶障害が伴いますし。
誰にでも物忘れはあります。難しい人名や地名など口から出てこないこともあるけれど、日常生活に不自由しなければ障害とは言いません。ふつうはそのうちヒョイと思い出します。
さて、ボクは最近、記憶力が戻ってきたことに気づきました。
以前と同じように覚えられる。その時間も長くなっています。よしよし。昔のように長い文章を頭の中で考え、どんどんため込み、さあ、吐き出して書こう! としたら大失敗。頭の中が自動的にクリアされてしまっていました。元の木阿弥。
この原稿を書くのにも、単純な文章なのですが、考えるそばから、また忘れてしまうようになりました。まるで頭の中で誰かが消去ボタンを押しているかのようです。そのため何度も同じことを考えなければならない。
頭に浮かんだことは、いったんは記憶ができます。でも、布団から起き上がったり、歯を磨いたり、話しかけられたりなど、何らかの刺激があると、どこかにいってしまうのです。一瞬の風のように。
ふだん、頭の中はどうなっているかというと、ボクの場合はからっぽ。あれをやらなきゃ、これをやらなきゃ、ということも忘れているようです。どうりでよく眠れるわけだ。これって悪いことじゃないのかも。
もの忘れには、生活していくうえで障害の対象となるものとならないものがあるのですが、それについて、頭の中の整理がついてから書くことにします。
でも整理が付いたときには忘れているんだよな……、みんな。
次回は2010年6月8日(火)、更新予定です。
はしご車の消火栓。三郷のマンホールはカラフルだ
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