ページの先頭です。

ホーム >> アクティブシニアサポーターズ >> アクティブライフ入門
コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

忘れんぼう将軍

 これといった特徴的な症状がなく、外見からわかりづらいのが高次脳機能障害です。
 症状は人それぞれだし、出たり出なかったり。これが、診断がつきにくい理由の一つかもしれません。

続きを読む

 その中でわりあい共通して現れるのが記憶障害のようです。
 覚えられない、すぐに忘れてしまう。でも、高次脳機能障害特有ではありません。認知症も記憶障害が伴いますし。
 誰にでも物忘れはあります。難しい人名や地名など口から出てこないこともあるけれど、日常生活に不自由しなければ障害とは言いません。ふつうはそのうちヒョイと思い出します。

 さて、ボクは最近、記憶力が戻ってきたことに気づきました。
 以前と同じように覚えられる。その時間も長くなっています。よしよし。昔のように長い文章を頭の中で考え、どんどんため込み、さあ、吐き出して書こう! としたら大失敗。頭の中が自動的にクリアされてしまっていました。元の木阿弥。

 この原稿を書くのにも、単純な文章なのですが、考えるそばから、また忘れてしまうようになりました。まるで頭の中で誰かが消去ボタンを押しているかのようです。そのため何度も同じことを考えなければならない。

 頭に浮かんだことは、いったんは記憶ができます。でも、布団から起き上がったり、歯を磨いたり、話しかけられたりなど、何らかの刺激があると、どこかにいってしまうのです。一瞬の風のように。

 ふだん、頭の中はどうなっているかというと、ボクの場合はからっぽ。あれをやらなきゃ、これをやらなきゃ、ということも忘れているようです。どうりでよく眠れるわけだ。これって悪いことじゃないのかも。

 もの忘れには、生活していくうえで障害の対象となるものとならないものがあるのですが、それについて、頭の中の整理がついてから書くことにします。

 でも整理が付いたときには忘れているんだよな……、みんな。

 次回は2010年6月8日(火)、更新予定です。

kosoku100602.jpg
はしご車の消火栓。三郷のマンホールはカラフルだ


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

コメントを投稿する




ページトップへ
プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
メニュー
バックナンバー

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books