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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

デイバッグが背負えない

 高次脳機能障害には「地誌的障害」があるといわれます。外出すると戻れないといった現象。ボクにはこれはない。地図も正確に読めるし、迷子になったことはない。

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 でも、三郷の街はほとんどわかりません。それは車の運転だけでなく、自転車に乗ることも禁止されているからです。杖歩きとバスだけでは行動範囲が限定されてしまいます。

 外では迷子にならないボクですが、家の中では似たような「障害」が起きるのです。

 まずは服が着れない。Tシャツやトレーナー、セーターを着るとき、必ずのように前後をまちがえるのです。その前に、どう着たらいいのかがわからない。セーターを手にして途方に暮れることもあります。じっくり見て、ゆっくり確認すればなんとかなります。
 でも、ボクにとってはかなりの苦痛。

 服はなんとかなっても、デイバッグになるとさらに困惑。どう背負ったらいいのかわからない。どっちに左手を入れて背中にまわし、どこに右手を入れたらいいのかわからない。
 不思議なのは、なんにも考えないとうまく背負えることがあるけど、考え始めるとダメということです。これも障害のひとつだそうです。
 いいおとながデイバッグと格闘している姿は、はたから見るとおかしいでしょうね。


 次回は2010年4月27日(火)、更新予定です。

kosoku_100420.jpg
毎日のように低空飛行の飛行機が通り過ぎていきます。たぶん自衛隊機



コメント


こんにちは。
私も、10年前に交通事故により、右半身不随の肢体障害と高次脳機能障害を受傷したのですが、病院の心理士の先生が言うには、文章を書くことが良いみたいですよ。

私も、その病院にいたときのリハビリで自分を紹介するプロフィールのようなものを原稿用紙のようなものに書かされました。
もっとも、私はその書いた文章を元に、200ページぐらいのエッセイ集を書き上げ、出版しましたし、その後、文章を書くことにはまって、恋愛小説をも書き上げました。
その恋愛小説は、ある文学賞に応募しところ、月間優秀賞なるものを頂きました。
まぁ、これは偶然かもしれませんが、たぶん、長文を書くことは良いリハビリになると思います。

参考までに、私のWebサイトです。
http://www.h6.dion.ne.jp/~a-kiti/


投稿者: 永吉 剛 | 2010年04月26日 06:32

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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