100円の信頼
障害者になって最初に気づいたのが杖をついている人の多さ。ボクもそこに仲間入りしたわけです。となると、つい杖に目がいく。
東京の中野区に住んでいた頃、病院通いのためにバスに乗ると、ほとんどの人が杖を持っていることがありました。病院前に停まる路線なので当たり前といえば当たり前です。
その路線のバスは、通院を始める前、中野駅に出るときにも使っていました。でも杖には目がいかなかった。
障害をもつようになった当初は、家人のサポートでバスに乗っていました。病院通いを始めて、数日後、家人が杖を買ってきてくれたのです。ありがたいことです。
「どこで買ったの」と聞くと、『ダイソー』。そう、100円ショップです。ちゃんと身長別の長さのものが用意されているとか。
「ヘエー、杖まで売っているんだ」ですね。
最初は杖をどう使ったらいいのかわからない。そこでリハビリに通っていた病院の理学療法士の先生に指導してもらいました。今では、自慢じゃないけど「杖上手」です。
杖は価格が高いもの、工夫が凝らされたもの、ファッショナブルなものなどいろいろあります。リハビリで通った病院に陳列してあったので、それらに触れたことはありますが、しっくりこなかった。
リハビリ医に「100円なんですけど」と杖を見せたら、ちょっと驚いた様子でしたが、しなり具合をチェックすると、力強く「大丈夫でしょう」と。
家人が買ってくれた100円杖がシンプルで最高です。細身だけどしっかりしている。1年以上経った今も愛用しています。予備の杖として1本買っておいてはいかがですか。なにしろ100円ですから。
(最近、ダイソーに行ったら200円になっていました)
次回は2010年4月6日(火)、更新予定です。
菜の花の絨毯の中をサイクリングできたら気持ちいいだろうな
コメント
コウソク君今日は、私も最近になって杖が執拗とする体になってしまいました。これから一生付き合わなけばと思えば悔しさでいっぱいです。これも私の体の一部だと思う日まで頑張りますのでいろいろ教えてくださいね。
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