映画『大鹿村騒動記』 よかった!
2011年08月17日 09:20
●久しぶりに休みが取れたんで、カミサンと一緒に近所の映画館に行って来ました。
観たのは、名優・原田芳雄さんの遺作となった「大鹿村騒動記」。
結構評判がよかったので、期待して行きましたが、いやあ、期待は裏切られませんでした。
●300年も続く「大鹿歌舞伎」は、無形文化財にも指定されている小さな村の大行事。
そこに、亭主を捨て、村の男と駆け落ちした主人公の妻が、のこのこと一緒に村を去った男と一緒に戻ってきたところからこの話はスタートします。
●伝統行事を淡々とこなす村人の日々の営みの中に、訳ありクセありの人物達がうまい具合に絡んでストーリーが進んでゆきますが、これがホントに飽きさせない。
人が死ぬわけでもなく、車が爆発するわけでもなく、韓流ドラマみたいなドロドロの恋愛があるわけでもありません。
それでもスクリーンに集中してしまったのは、「役者の演技の上手さ」「演出の巧みさ」「脚本の緻密さ」の三位一体のバランス感覚なんでしょうな。
●それにしても原田芳雄さん、惜しい俳優を亡くしました。
某映画監督の結婚式の二次会で、一度だけお会いしたことがあります。
騒がしい空間の中、原田さんが「リンゴ追分」を歌い出した瞬間、水を打ったように静かになり、一同ぐっと惹き付けられてしまいました。
まさに千両役者。
ご冥福をお祈りします。
●それにしてもこんなにいい映画が、1,000円で観られるとは!
「大鹿村騒動記」、オススメですよ!!
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