京都五山の送り火問題
2011年08月11日 09:50
●京都市で行われる「五山の送り火」に、大津波で倒れた岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松で作った薪を燃やす計画が、中止になったとさ。
理由は、一通の無記名投書だと。
放射能汚染に過敏になった「卑怯な市民」の声を、これまた過敏に反応した「大文字保存会」が取り入れたとのこと。
無記名投書をする汚いヤツは、どこにでもいる。
一番の問題は、そんなヤツの言うことを鵜呑みにして、風評被害に加担することなのですぜ。
●もともと「五山の送り火」って、死者への鎮魂のためのお祭りではなかったのでしょうか?
いや、そもそも、お祭り自体が鎮魂そのものでしょ?
あえて言わせていただくならば、仮にも本当の宗教的行事を自負するならば、放射能汚染された薪すらも、率先して炊き上げるくらいの「凄さ」を見せてほしかった。
だってそれが宗教ってもんでしょう?
「我々の信ずる宗教は、放射能如きには屈しません」という姿勢をアピールすれば、確実に信者獲得につながったはずなのに……。もったいないなあ。
●キツイ言い方になりますが、このお祭りも、結局、公家にちやほやされたブランド商売に成り下がっていたのではないでしょうか?
当初は純粋な行事だったはずなのに、いつの間にかズレていってしまったのでしょう。
「伝統を守る」と宣言している人たちって、得てして「伝統に守られているだけ」って人が多いですからねえ。
あ、誰とか決して限定はしていませんからね。
今回の「五山の送り火」の一件が、「本当に困っている人たちを救えない、堕落した世界の人間たちのだらしなさ」をあぶり出したとすれば、何とも皮肉なものです。
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