落語入門20周年独演会
先日、国立演芸場を借りて、落語入門20周年を記念する独演会を開催しました。
思い起こせば、平成3年4月19日。
国立演芸場で開催した「立川流一門会」の楽屋に、両親とともに師匠を訪ね、入門の許可を正式に頂いたのでありました。
ここ国立演芸場は、師匠談志が、かつて毎月「談志ひとり会」という伝説の独演会を開催した場所。
ミュージシャンにとって「いつかは武道館」ならば、談志の弟子にとっては、「いつかは国立演芸場」ともいうべき、立川流の「聖地」なのであります。
ただ、東日本大震災の余波によって、キャンセルが相次ぎ、また折りからの自粛ブームの嵐の中で、正直「開催を中止しようか」と悩んだのも事実でした。
でも、「こんな時こそ落語を聞きたい」「この震災後の疲弊した日本を題材に、逆に笑いに変えてもらいたい」といった声も一方では強くあり、敢行することにしたのでした。
ゲストは、私と同じく長野出身の、ポカスカジャンのリーダー、大久保ノブオさん。
現在、WAHAHA本舗の座長も務めるナイスガイです。
彼がソロライブで歌う「日記の歌」のトリコになってしまった私は、今回のメモリアルライブにぜひゲストとして出演して頂きたかったので、願いが叶いました。
私の演目は「試し酒」と、「井戸の茶碗」。
特に「井戸の茶碗」では、主人公である正直者の屑屋が織り成す物語を、「10両もらって性格が変わってしまった小人物」に設定を変えてしまい、より自分らしい、ドタバタの漫画チックな世界に描き直しました。
こんな最中、多数のお客様に見守られて、落語家としての「成人式」は無事終わりました。
受付に設置した手作りの募金箱にも、かなりの金額が寄せられ、丁重に日本赤十字に寄付させていただきました。
ご来場いただきました皆様、有難うございました。
これからも「はたちの落語家」談慶を、宜しくお願いします!
コメント
20周年、おめでとうございます。
長野放送局での独演会をきっかけに、落語と
談慶さんのファンになりました。
5月29日の佐久コスモホール!談慶さんの
落語を楽しみにしています。
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