大相撲の連帯責任制とは???
いやあ、大騒ぎしていますなあ、大相撲。
「今回の大相撲の騒動」とかけまして、「千社札でいっぱいになった神社の鳥居」と解きます。そのこころは。
「春場所(貼る場所)がなくなりました」。
しかしまあ、金銭のやり取りがあったのは確かに問題ですが、そもそも携帯電話まで復元させてしまうのは、やりすぎじゃないかと私は思います。
よっぽど、覚せい剤とか麻薬とかの薬物のやり取りがあったならいざ知らず、そこまで明らかにする権利はあるのでしょうか?
「スピード違反」でつかまった人の助手席に、奥さん以外の人を乗せていたとしても、警察は不倫までも取り調べる権利はないはずですよねえ。
あと、気になるのは「連帯責任論」です。
もし、不祥事を働いたお相撲さんを罰するために、連帯責任制が導入されたらどうなります?
例えば、覚せい剤をやって、今フィリピンにいるあの小向美奈子。
彼女を生み出したのは、「芸能界という社会」だから、何の罪もない他の芸能人さんたちも一緒に責任を取れ(芸能活動を休止しろ)っていうのと同じことでしょう。
また、テレビ局やら大手新聞社さんにも、あるいは警察にだって、かつては薬物やら何らかの犯罪に手を染めた人だっていたはずです。
でもその際、会社や組織をあげて、連帯責任を一度でも取ったことがあったのでしょうか?
自分たちのことを棚にあげて、なんで相手がお相撲さんだとそうなっちゃうのでしょうか??
どこの世界にも、はみ出す人は必ず出てきます。
それが組織なのです。
一度でも、相撲部屋の稽古を見学すればおわかりになりますが、大多数のお相撲さんは、「ムリ偏にゲンコツと書いて兄弟子とよぶ」世界で、毎日泥まみれになって、明日を夢見ながら一生懸命に稽古に励んでいるのです。
エキサイトする前に、そんな人たちの人生を少しでも考えてみましょうよ。
連帯責任制には、私は断固反対します!
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