押尾裁判についてなどなど
2010年09月09日 09:10
●押尾裁判が始まりました。
被告である当の本人も、「無罪を勝ち取る」と強気な姿勢を崩さず、裁判は控訴審も含めて長期化の様相を呈しています。
●亡くなった方は心底かわいそうだと思いますが、押尾被告と「同じ穴のムジナだなあ」と思うのは、私だけではないと確信します。だって無理やりじゃなかったんですから。
それは、事件の前から、どう考えても解せない彼の言動を「押尾語録」などと持ち上げ、ちやほやしたマスコミにも責任はあると思います。
●でももっと深読みしてみると、この事件は、「裁判員制度の定着」に一役買っているんじゃないかと、下衆の勘繰りをしたくなりますな。
「裁判員制度は、すべてマイナスな制度じゃなくて、元芸能人の転落した無様な姿とその裏側の人間模様をタダで見ることができ、その上、判決まで下せる制度」とも捉えられますし。
まあ、めったにない例ですが、たまにはそういう「役得」も「裁判員制度」にはあるよというメッセージにも受け取れるんですな。
●でも、無論押尾被告を擁護する気持ちはさらさらないけど、ああいう薬物とかに手を出してつかまる人に限らず、犯罪を犯す人たちって、「健全な人の身代わり」のような気がします。
少なくとも、「あいつらバカだよな」とテレビを見ながら言ってるだけで、「自分はそうはならないぞ」と溜飲を下げ、結果大多数が罪を犯さずに済んでいるようなものですから。
そう、彼らは、われわれ善良なる市民の代わりに、くだらないことをやっていてくれるのです。だから感謝なのです(あははは)。
●……と、こうして皆様方の代わりにくだらないことばかり考えているのが、私ども落語家の使命なんですな(笑)。
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