チョー忙しい日々
いやあ、あくまでも「瞬間風速」ではありますが、私談慶、「ジャニーズ並み」の忙しい日々が続きました。
というのは、「テレビ」と「コマーシャル」の撮影収録が、2日間も続いたのです(「も」というのが、多少微妙な気分になりますが……)。
1日目は、以前こちらのコラムでも紹介しました、テレビ朝日のアニメ番組「ご姉弟物語」(毎週土曜日朝11時20分~)での冒頭落語。
そして2日目が、長野県限定ではありますが、「国民健康保険の特定健診受診促進キャンペーンのイメージキャラクター」としての出演でした。
いつも独演会で2時間ぐらい喋る私にとって、初日は「45秒で喋ってくれ」、2日目は「15秒で喋ってくれ」という依頼でしたので、「なあんだ、そんな短い時間なら、すぐ終わるぜ」と思ったのですが、それはまったく浅はかでありました。
どちらも「放送」という枠の中で「公共の電波」に乗るので、「完成度」の高さが異様に要求されるのですな!
頼れるのは、自分の体内時計での感覚のみ。
必死に顔の筋肉だけで笑いながら語り終えると、「あ、ごめん。時間がオーバーしている。もっと短くお願いします」。
あらららら。
じゃあ今度は、マキ(業界用語で、「短く」という意味)で喋ると、「あら、短すぎました。もっと長くやってもらえます?」という連続……(涙)。
普段は落語という長距離ランナーの私にとって、短距離ランナーの憂鬱を垣間見た2日間でありました。
いいですか、皆さん!
テレビでちらっとしか出て来ない芸人さんでも、コマーシャルでわずかな時間だけしか出演しないタレントさんでも、その裏の過酷な環境で頑張って、「露出」の瞬間を得ているのです。
そしてその「アリの一穴」が、芸能界の大河になるよう、スターダムにのしあがることを夢見ているのです。
どうか皆さん、そんな芸能人さんに、優しい眼差しでもって接してあげてください。あ、もちろん私にもですよ(笑)。
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