「鯨を食べる文化」と落語
我が家の小3と小1になる子供二人と私は、大の「くじらの刺身好き」。ジムの帰りに立ち寄る魚屋さんに、よく置いてあります。
聞くところによると、くじらの赤身は、「高たんぱく低脂肪」のかなりの優等生なんですって。なるほど、子供は正直で、無意識のうちに身体にいいものを好きになるのでしょう。
先日、そんな「日本の大事な食文化」を脅かすような映像が、テレビに流れました。そう、かの反捕鯨団体「シーシェパード」です。日本の調査捕鯨船に向かって、放水するなどして邪魔をするあのシーンですな。
そんなニュースを家族で見ていて、子供にしみじみ言われました。
「パパ、クジラって食べちゃいけないの?」
「いいんだよ。日本人は古来クジラを食べてきたんだから」
「じゃあ、なぜあの人たちはあんなことするの?」
鋭い質問です。私はわかりやすくこう語りかけます。
「いいか、落語に“一眼国(いちがんこく)”という噺があるんだ。はるか遠くに、『一つ目の人間の国』があるということを知った二人組みの男が、その国へ行って、『一人を連れ去って来て、見世物小屋に売り飛ばして金をもうけよう』とたくらむんだ。
で、二人でその国に入った途端、逆に自分たちが捕まっちゃって、『この二人は珍しい。二つ目をしている。見世物小屋に売り飛ばせ』と言われちゃうんだ。
いいか? 自分たちの考え方なんて、自分たちの間でしか通じないってことなんだ。だからいろんな考え方の人を、認めてあげなくちゃいけないんだよ」と。
我ながら、「シーシェパードの愚かさ」と「落語の素晴らしさ」を同時に訴えた見事な説法でありました。
皆さん、クジラは胸を張って食べましょう。「調査捕鯨」は、認められた適切な行為なのですぞ。うー、また食べたくなってきた(笑)。
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