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立川談慶の「談論慶発」

嫌!嫌煙権

 先日、「たばこ増税反対キャンペーン」の対談イベントのホストをつとめて来ました。

 たばこは10年前に止めて以来、たばこの煙が正直嫌いな私ですが、それ以上に、昨今の「露骨な嫌煙権」が大嫌いな私としては、喜んで快諾させて頂きました。

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 まずおかしいなと思うのが、「健康増進が目的なのか」、「増税が目的なのか」、その主旨が曖昧な点です。

 「健康増進」が目的ならば、それは吸う人の自己責任でしかないと思います。だってたばこを吸えるのは、管理が必要な子供ではなく、れっきとした成人なんですから。

 で、「増税」が目的ならば、「これ以上は払えないだろう」というのが正直な感覚です。
 もう既に税収総額で2兆円なんですよ。300円のたばこのうち、税金分が190円なんですって! こうなるとヘビースモーカーは高額納税者ですな。
 「欧米のたばこの方が高い」と言う人もいますが、あちらはたばこのみならず、物価そのものが高いのです。日本とは単純に比較出来ません。

 その辺をハッキリさせないまま、感情だけで論議しているから、「たばこを吸う人=周囲に害悪をもたらす人」といったような、稚拙な感覚に行き着いてしまうのだと思います。
 これでは「税金」ではなく「罰金」ですよね。

 つい先日も、とある著名な童話の中の「たばこを吸う場面」が、昨今の風潮に沿う形で意図的にカットされてしまったとのこと。今や過剰です。
 そのうちに、落語の「紺屋高尾」や「百年目」などのたばこが出て来る名場面も、削除せよといわれるのでしょうか?


 マナーさえ守れば、たばこは立派な文化なのです。いつから日本人は、こんなに幼稚になってしまったのでしょうか? ある意味「ファシズム」です。
 これって、たばこの煙よりも危険な香りがしますな。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
立川談慶
(たてかわ だんけい)
本名、青木幸二。1965年、長野県上田市(旧丸子町)出身。慶應義塾大学卒業後、株式会社ワコールに入社。1991年に立川談志18番目の弟子として入門(前座名『立川ワコール』)。2000年12月に二つ目昇進、談志により『立川談慶』と命名される。2005年より真打昇進。 落語以外にも、テレビ、新聞、雑誌等にレギュラーを持ち、またザ・コンボイ瀬下尚人氏とのユニットライブ「だんじゅり祭」(平成17年より毎年開催)にて、異色コラボレーションを展開中。趣味・特技は、雪駄タップ、かっぽれ、絵手紙。
《談慶公式HP》立川談慶の世界
http://dankei.desu.jp/
《談慶ブログ》裏相田みつを語録
http://yaplog.jp/dankei-uraaida/
《おかみブログ》ダンケシェーンな休日 家族から見た談慶の知られざる素顔?の日記
http://yaplog.jp/dankei-holiday/
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