「カールじいさんの空飛ぶ家」で号泣
2010年01月14日 14:00
冬休みに入り、8歳と6歳の我が家の小僧さんたちと、前から約束していた映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を観て来ました。
前評判がかなりよかったので、期待が高すぎる分かえってガッカリするかなあといった心配は全く無用で、いやあ、ただメルヘンという情に流されるだけの昨今の陳腐な映画とは一線を画し、スリルあり、イリュージョンありの、大満足の113分でした。
長年連れ添った妻を亡くした、78歳のカールじいさんの回想からこの物語は始まります。
立ち退きを迫られ、いよいよ一人寂しく老人ホームへ収容されるという段になって、このおじいちゃんは、亡き妻の夢を果たすべく、「自宅を風船で浮かばせて気球のようにして乗ってゆく」という、無謀ともいうべき冒険に出かけます。
その冒険の行く手を阻もうとするのが、幼い頃の憧れの人だった……という仕掛けが、この映画のストーリーをより深いものにしているのですが、ま、これ以上しゃべるとつまらなくなりますので、この辺りでやめましょうか。
個人的に一番印象的だったのが、さらなる冒険へと再び飛び立つシーン。
揚力が足りず、今度は家が浮かんでゆきません。カールじいさんは、その時、どうしたと思いますか?
なんと迷わずに、思い出の品々を捨てて、家の重さを軽くしようとするのです。
いやあ、ここは「いい思い出だけに捉われていると新たな一歩が踏み出せないよ!」と訴えているんだなと、私は受け止めましたが、深読みしすぎでしょうか。
なんとなく、不景気で停滞する日本の今の姿を、重ねて観てしまいました。
「いくつになっても夢は追うもの」と、知らず知らずのうちに頬を伝う涙を二人の小僧さんに指摘されて、幾分照れましたが、この映画はオススメです。損はしません!
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