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立川談慶の「談論慶発」

「カールじいさんの空飛ぶ家」で号泣

 冬休みに入り、8歳と6歳の我が家の小僧さんたちと、前から約束していた映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を観て来ました。
 前評判がかなりよかったので、期待が高すぎる分かえってガッカリするかなあといった心配は全く無用で、いやあ、ただメルヘンという情に流されるだけの昨今の陳腐な映画とは一線を画し、スリルあり、イリュージョンありの、大満足の113分でした。

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 長年連れ添った妻を亡くした、78歳のカールじいさんの回想からこの物語は始まります。
 立ち退きを迫られ、いよいよ一人寂しく老人ホームへ収容されるという段になって、このおじいちゃんは、亡き妻の夢を果たすべく、「自宅を風船で浮かばせて気球のようにして乗ってゆく」という、無謀ともいうべき冒険に出かけます。
 その冒険の行く手を阻もうとするのが、幼い頃の憧れの人だった……という仕掛けが、この映画のストーリーをより深いものにしているのですが、ま、これ以上しゃべるとつまらなくなりますので、この辺りでやめましょうか。

 個人的に一番印象的だったのが、さらなる冒険へと再び飛び立つシーン。
 揚力が足りず、今度は家が浮かんでゆきません。カールじいさんは、その時、どうしたと思いますか?

 なんと迷わずに、思い出の品々を捨てて、家の重さを軽くしようとするのです。
いやあ、ここは「いい思い出だけに捉われていると新たな一歩が踏み出せないよ!」と訴えているんだなと、私は受け止めましたが、深読みしすぎでしょうか。
 なんとなく、不景気で停滞する日本の今の姿を、重ねて観てしまいました。

 「いくつになっても夢は追うもの」と、知らず知らずのうちに頬を伝う涙を二人の小僧さんに指摘されて、幾分照れましたが、この映画はオススメです。損はしません!


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プロフィール
立川談慶
(たてかわ だんけい)
本名、青木幸二。1965年、長野県上田市(旧丸子町)出身。慶應義塾大学卒業後、株式会社ワコールに入社。1991年に立川談志18番目の弟子として入門(前座名『立川ワコール』)。2000年12月に二つ目昇進、談志により『立川談慶』と命名される。2005年より真打昇進。 落語以外にも、テレビ、新聞、雑誌等にレギュラーを持ち、またザ・コンボイ瀬下尚人氏とのユニットライブ「だんじゅり祭」(平成17年より毎年開催)にて、異色コラボレーションを展開中。趣味・特技は、雪駄タップ、かっぽれ、絵手紙。
《談慶公式HP》立川談慶の世界
http://dankei.desu.jp/
《談慶ブログ》裏相田みつを語録
http://yaplog.jp/dankei-uraaida/
《おかみブログ》ダンケシェーンな休日 家族から見た談慶の知られざる素顔?の日記
http://yaplog.jp/dankei-holiday/
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