全てから学ぼう
2009年12月17日 09:00
最近話題の市橋容疑者と、34歳のネットを利用した婚活詐欺事件のあの女。かつては数年に一度というような犯罪が、数ヶ月に一度ずつ起きているかのような感じさえしますな。
唾棄(だき)すべき犯罪という行為を犯した人たちではありますが、彼らは決して、犯罪の星からはるばる地球に送り込まれてきた宇宙人ではないのですな。
あくまでも、「人間」なわけです。
で、よく考えると、彼らは、
「犯罪さえしなかったら、とてもバイタリティのある人」
のように、私・談慶は思えてならないのです。
もちろん、だからといって、彼らの犯した罪を軽減させようということではありません。
市橋容疑者は、派遣切りの悲惨さが叫ばれるこの大不況の最中、派遣社員という非常に弱い立場でありながら、無一文から女性の夢でもある「美容整形」のお金まで稼ぎ出してしまいました。
無論、尊敬なんざしませんが、「無から有を生む」あのバイタリティは、認めざるを得ませんな。
で、34歳のあの女。ネット上などでは実際の写真が露出していますが、正直とてもとてもいわゆる「モテる容姿」の女性ではありません。
それでも、「料理が得意」などなど、「男性に気に入ってもらう姿勢」を訴えるのが非常に上手かったといいます。
この二人の犯罪者から学べることは、「この大不況の中でも、貧乏とか容姿をものともしないパワー」というところでしょうか。
尊敬する吉川英治先生が、色紙を頼まれると必ず書いた言葉が、「我以外皆師也(われ いがい みな し なり)」。
自分以外はみんな先生という、そんな謙虚な姿勢から、あの深い世界が描けたのだろうと推測できます。
ねえ皆さん。犯罪などはもってのほかですが、もっとしたたかに生きてみましょうよ。
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