ページの先頭です。

ホーム >> アクティブシニアサポーターズ >> アクティブライフ入門
立川談慶の「談論慶発」

晴耕雨読

dankei6-0901008.jpg
 この不景気のご他聞にもれず、私も不景気真っ盛りの最中にいます。  こんなときこそ「自分を磨く」のみということで、日頃のジム通い、そして、読書に明け暮れています。

続きを読む

 愛読書は、「宮本武蔵」。もちろん吉川英治の傑作です。
 この夏、全8巻、合計4度目にもなる読破をしました。
 これ、お読みいただいた方ならおわかりいただけますが、一言で言うならば、若き武蔵が、剣の道を究めようとするビルディングストーリーなんです。

 あ、もっとも考えてみたら、ベストセラーとか流行った映画とかって、全部一言で言えますな。
 あのリリー・フランキーさんの名著「東京タワー」は、さしずめ「マザコン小説」ですし、名作「フランダースの犬」は「貧乏人と犬が死ぬ話」ですし、世界中が涙した「タイタニック」って、「バアサンの思い出話」ですし(笑)。

 ま、「宮本武蔵」、もっとズバッと一言で言うなら、とにかく、「深い!」のです。
 脇を固める脇役が見事で、行く先々のチャンバラはまさに「剣劇」ですし、お通という武蔵の恋人の面から見ると「恋愛小説」ですし、悩む武蔵の生き様にスポットを当てると、その根底にある「禅の教え」に通じているし……。
 とにかく、多岐にわたって深いのです。

 で、それらを統合するような場面こそが、最後の佐々木小次郎との決闘!
 吉川英治は、余韻を持たせた終わり方をしています。
 彼が頻繁にしたためたという「水心百尺下」という言葉を持って。
 その謎解きは、読者に任されるような結末、まだ未読という方、ぜひぜひ体験してみてください。

 この小説を熟読することで、自殺をやめた……という人が実際いたというぐらいの、この「宮本武蔵」。
 読書の秋に、絶対オススメです。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

コメントを投稿する




ページトップへ
プロフィール
立川談慶
(たてかわ だんけい)
本名、青木幸二。1965年、長野県上田市(旧丸子町)出身。慶應義塾大学卒業後、株式会社ワコールに入社。1991年に立川談志18番目の弟子として入門(前座名『立川ワコール』)。2000年12月に二つ目昇進、談志により『立川談慶』と命名される。2005年より真打昇進。 落語以外にも、テレビ、新聞、雑誌等にレギュラーを持ち、またザ・コンボイ瀬下尚人氏とのユニットライブ「だんじゅり祭」(平成17年より毎年開催)にて、異色コラボレーションを展開中。趣味・特技は、雪駄タップ、かっぽれ、絵手紙。
《談慶公式HP》立川談慶の世界
http://dankei.desu.jp/
《談慶ブログ》裏相田みつを語録
http://yaplog.jp/dankei-uraaida/
《おかみブログ》ダンケシェーンな休日 家族から見た談慶の知られざる素顔?の日記
http://yaplog.jp/dankei-holiday/
メニュー
バックナンバー

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books