柏餅【春のおやつ】
柏の葉は古代より食器が代わりにされていました。柏の木は新芽が育つまで枯れないので子孫繁栄の縁起を担ぎ、端午の節句を祝うお菓子と江戸時代から広まりました。
木の葉を用いたお菓子には他に椿餅、桜餅があります。いずれも餅菓子に使われており、その風情に季節を楽しませてくれますが、本来は持ち運ぶとき粘り気が手につかないために利用されたようです。紙が貴重で、ラップもない時代には木の葉はこういう役目もしていたのですね。
【材料】(20個分)
上新粉 270g
砂糖 10g
塩 少々
湯(60度位)200cc~240cc
小豆こしあん 500g
柏の葉(塩漬け) 20枚
●下準備
(1)柏の葉は水洗いして、水気を切っておきます。
(2)あんを20等分して丸めます。
【つくりかた】
(1) ボールに上新粉、砂糖、塩を入れて混ぜ合わせ、湯を徐々に入れながらダマのないようにこねて、ラップに包み、30分ほど寝かせます。
(2) 生地をラップから取り出して、濡れ布巾を敷いた蒸し器の中へ適当にちぎって並べ、強火で30分~40分蒸します。
(3) 蒸しあがった生地を布巾ごとボールに入れてひとかたまりになるように麺棒で(またはすりこ木)つき、布巾をとって更に何回もなめらかになるまでつきます。生地が固いようなら水で調節します。
(4) 充分についた生地を丸く平らにして、冷水につけ、中心部が少し温かい内に取り出して水気を取り、ボールに入れて手の拳(こぶし)で何回もこねつけます。
(5) 出来上がった生地を20等分にして丸めて小判型に伸ばし、あんを包み、蛤型にします。
(6) 濡れ布巾を敷いた蒸し器に並べ、7~8分程蒸します。
(7) 蒸しあがったら冷ましてから柏の葉で包みます。
◆ちょっとヒント◆
・餅生地は十分に練りましょう。あんは粒あん、白あんに白味噌を加えた味噌あんなどお好みのものを用いられれば良いでしよう。
次回は5月24日(月)更新予定です。お楽しみに!
コメント
お久しぶりです!柏餅ってこんなに手間隙がかっているのに、パク、パクっと口に運んで、すぐに食べ終わるの、ゴメンナサイね!と言わなくては。あの形になってからももう一回蒸されるんですね、知らなかった。当日の調理場では、蒸し器がフル回転していましたっけ!ご苦労様でした。
子供の日を前に柏の葉が売られていて、「柏餅を作る人もいるんだなぁ・・・」と思いましたが、やれば出来る?!素晴らしい。美味しうございました。
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