わらびまんじゅう【春のおやつ】
2010年03月30日 09:00
石ばしる 垂水の上のさわらびの
もえいづる 春になりにけるかも
(志貴皇子「万葉集」より)
万葉の貴公子も、わらびの丸く巻き上げた愛らしい芽吹きに春の訪れを喜ぶ思いを歌に託しています。その根を粉にしたのがわらび粉です。粘着性が強く、古くからわらび餅として食されていたそうです。今回はあんを用いておまんじゅうにしました。
【材料】(12個分)
わらび餅粉 50g
小豆こしあん 270g
水 200cc
きな粉 40g
【下ごしらえ】
(1)あんの2/3量を10等分して丸めます。
(2)バットにきな粉(分量外)を広げます。
【つくりかた】
(1)鍋にわらび餅粉を入れて、水を加えてよく溶き伸ばし、さらに残りの1/3量のあんを加えて、あんのかたまりが溶けるまでよく混ぜます。
(2)中火にかけて木じゃくしで底からすくうようにして混ぜます。
(3)糊状になれば弱火にして半透明になるまでさらによく混ぜます。
(4)バットに生地を流して10等分し、あんを包み、きな粉をまぶします。
◆ちょっとヒント◆
・わらび粉100%の「わらび餅粉」は高価なものになって、手軽に入手できるものはサツマイモ澱粉を代用しています。わらび粉本来の食感とはかなり異なりますが、おやつとしては十分おいしくつくれます。
次回は4月2日(金)更新予定です。お楽しみに!
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