雛羊羹【春のおやつ】
2010年03月19日 09:00
菱餅(ひしもち)の桃色は桃の花、白は雪、緑は草木を表します。雪が溶け、草木が芽吹き、花が咲く、そうした春の訪れを喜ぶお菓子です。
【材料】(14cm×11cm×4cmの流し缶)
粉寒天 4g
水 260cc
砂糖 100g
白あん 400g
寒梅粉 適宜
赤の色粉 少量
抹茶 小さじ1
【つくりかた】
(1)寒天と水をあわせて煮溶かし、沸騰後1分ほど煮立て、砂糖を加えて、溶けるまで煮溶かします。
(2)(1)にあんを少しずつ加え、焦がさないように木ベラで混ぜて、煮溶かします。
(3)小さめのボウルを3つ用意して、(2)の寒天液を3等分してボウルに注ぎます。
(4)(3)の一つを赤の色粉で薄い桃色に着色し流し缶に流します。別の一つは少量の熱湯で溶かした抹茶(茶漉しでふるったもの)を加えて緑色に着色します。
(5)(4)の桃色の寒天液が固まれば表面に寒梅粉をふりかけて、白の寒天液を流します。
(6)(5)の白の寒天液が固まれば、表面に寒梅粉をふりかけ、緑の寒天液を流します。
(7)(6)が固まれば、流し缶から取り出して菱形に切り分けます。
◆ちょっとヒント◆
・流し缶で一つの色の寒天液が固まるまで、残りの色のものは固まらないように湯せんにかけておきます。
・寒梅粉とはもち米を乾燥させた粉で、2色の寒天液を密着させるために使います。製菓材料の専門店にありますが、入手できない場合は寒天の固まった表面にフォークで筋をつけて、凹凸をつくり、そこへ流すと密着します。
・雛羊羹と言えば菱形ですね。菱という植物がその由来だそうですが、繁殖力が強い水草で「子孫繁栄」を表すそうです。
次回は3月23日(火)更新予定です。お楽しみに!
コメント
見事な雛羊羹でした!丁度3月3日のお弁当の真中にお入りになってました。蓋を開けた方は皆様きっと「わぁ!」とその美しいことを先ず喜ばれたことでしょう。ちらし寿司など他の物を召し上がった後で、大事そうに眺めながら目を細めてお口に運ばれる方、箱から取り出して、ちょっとだけご自分のお雛様に備えてから、召し上がった方も居られたかしら、などと想像いたしました。ひと目見て、雅な気持ちがうきうきとする御菓子。随分手間がかかっていたのですね!ごちそうさま!
桃の節句、春色の3色が綺麗ですね。子供の頃のお雛さまを思い出します。見た目よりも手がかかっっているのですね。丁寧なお菓子作りには本当に頭が下がります。お雛さま・お内裏さまのそばにお飾りしたいですね。
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