椿餅【冬のおやつ】
2010年03月01日 09:00
椿は寒い時期に鮮やかな花を咲かせ、葉も艶やかなことから特に愛されている花ですが、実から油が取れるため、古代から神木とされていました。葉で挟んだ中身を椿の実にたとえたそうです。源氏物語にも「つばいもちひ」として、蹴鞠(けまり)の後に食したことが記されています。王朝の貴公子も好んだお菓子です。
【材料】(10個分)
道明寺粉 100g
きび砂糖 50g(上白糖でも可)
水 40cc
小豆漉しあん 200g
<手水用の砂糖水>
上白糖 50g
水 50cc
【つくりかた】
(1)ボールに道明寺粉を入れ、浸る程度の水(分量外)を入れて、10分ほど置きます。
(2)(1)の水気を切って、濡れ布巾を敷いた蒸し器に広げて入れて20分蒸します。
(3)きび砂糖に水40ccを加えて沸騰させ、シロップを作ります。
(4)蒸した道明寺粉をボールに入れて、(3)を加えて軽く混ぜ、濡れ布巾をかけて15分ほど置きます。
(5)上白糖に水を加えて沸騰させ、手水用の砂糖水を作ります。
(6)道明寺粉と漉しあんを10等分します。
(7)手水をつけながら道明寺粉であんを包み、椿の葉を上下にはさみます。
◆ちょっとヒント◆
・手水に砂糖水を使うのは、餅生地を水っぽくさせないためで、傷みも遅くなります。
・道明寺粉はもち米を干したもので、保存食とされていました。道明寺は飛鳥時代創建の大阪にあるお寺です。このお寺で最初に作られたことに由来しています。
次回は3月5日(金)更新予定です。いよいよ春のおやつが始まります。お楽しみに!
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