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鎌倉ベルの会 季節のおやつ

利久松風【夏のおやつ】

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見た目の華やかさはありませんが、口にすると味わい豊かなお菓子です。

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【材料】(14cm×11cm×4cmの流し缶)
黒砂糖  90g
上白糖  40g
水  80cc
卵白  大1/2個分
小麦粉  100g
重曹  小さじ2/3
水  10cc(重曹の水溶き用)
芥子の実  適宜 

【つくりかた】
(1)黒砂糖と上白糖を水に入れて、よく混ぜます。
(2)(1)を火にかけて煮溶かし、漉し器で漉し、黒砂糖の塊がないようにします。
(3)卵白を角が立つぐらいに泡立てて、(2)のシロップを少しずつ加えます。
(4)(3)に水溶きした重曹を加え、さらにふるった小麦粉を入れて、さっくりと混ぜます。
(5)流し缶に(4)を入れて、蒸気の上がった蒸し器に入れて、40分蒸します。最初の20分は蒸し器の蓋(ふた)を少しずらして蒸し、芥子の実を散らします。その後、蓋をして、20分蒸します。
(6)竹串をさして生地が付かなければ出来上がりです。缶から出して冷ましてから切り分けます。

◆ちょっとヒント◆
・蒸す時、始めにしばらく蓋をずらすと、表面が平らに仕上がります。
・芥子の実の替わりにゴマやクルミの刻んだものもいいでしょう。
・重曹は加える直前にしっかりと水溶きをします。
・「利久松風」とは、千利休が黒砂糖を使ったお饅頭を好んだことに由来します。大茶人と同じ字では畏れ多く、「利久」としたそうです。
・表面にだけ芥子の実を飾り、裏面には何もつけない蒸し菓子や焼き菓子を「裏(浦)さびしい」とかけ、松を吹く風の音のする浜辺のうらさびしさに転じ、「松風」と名づけたそうです。


コメント


このお菓子、ひき肉と味噌で作る松風に似ていますね。地味なルックスです。松風というとお味噌を連想するお料理の世界では「利久煮」などというと、今度は胡麻を使ったものだったりするのですね。お菓子では有名な利久饅頭があって、黒砂糖を皮に混ぜ込んだ、これまた超地味なお菓子ですね。お茶の世界では定番とか。いずれにしても華やかさとは対極の「わび」「さび」の世界を感じるお菓子ですね。「うら寂しい」ので「松風」だって!はぁ…深い意味を秘めたお菓子なんだ!


投稿者: 利久饅頭小僧 | 2009年07月30日 09:31

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プロフィール
NPO法人鎌倉ホームヘルプ協会ベルの会
1991年に会員制による非営利有償の配食・ホームヘルプサービス団体として発足。2002年にNPO法人化。介護保険発足後は訪問介護事業に加え、地域支援型のホームヘルプサービスと週2回の配食サービスを行っている。利用会員235名、協力会員121名、賛助会員40名。鎌倉の食材を用いてつくられる季節感あふれるお弁当は、長年愛好するファンが多い。
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