第52回 めまい・その4 ―胸椎10番体操でふわふわタイプのめまいを改善
けあサポをご覧の皆さん、こんにちは。
4月のテーマ「めまい」の最終回です。
今回は「めまい」のラスト。そして、この「均整ワンポイントアドバイス」の最終回でもあります。
「けあサポ」さんで連載を続けてきて2年と少し。主にご家庭の介護などで休む暇もなく働いている方々に、健康にまつわるアドバイスをお届けしてきました。
自分のことは二の次になりながらの毎日だと思いますが、いつまでもキレイでいるためにも「からだ」を動かし、「バランスのよい食事」が大切です。そして、時にき、均整体操をなさってくださいね。
さて、「めまい」には大きく分けて3つのタイプがあるとお話しました。ここで、もう一度、それぞれの症状の特徴、原因などを見てみましょう。
〔均整ワンポイント・めまい編〕
★くるくるタイプ
――目が回り、景色がくるくる回転しているように見える。主に三半規管のトラブルが原因。
★くらくらタイプ
――くらっと立ちくらみがし、目の前が暗くなる。低血圧や貧血などが原因。
★ふわふわタイプ
――身体が浮いて、揺れているような感覚がある。脳の疾患あるいはホルモン異常などが原因。
これらのタイプの他に、過労や心因性が原因の「めまい」もあります。まずは自分のタイプを知って、それにあう対処法を選びましょう。
最後に取り上げるのは、ふわふわタイプとくらくらタイプです。
まず、ふわふわタイプは、文字通り、ふわふわと身体が浮いていて、揺れているような感覚がある症状が特徴。原因としてホルモンの異常が考えられますが、その他に、脳出血や脳腫瘍、脳梗塞などの前兆である疑いもありますから、自分の症状に当てはまると思う方は、医師による診断を受けるようにしてください。
均整アドバイスでは、ホルモン異常から生じるめまいを改善する方法として、胸椎10番体操を紹介します。
★胸椎10番体操で副腎に直接アプローチ。
性ホルモンである副腎皮質ホルモンの分泌を促し、めまいを改善させましょう。ふわふわした感じ、くるまにのっているようなめまいに感に有効です。
(1)仰向けになり、両脚を大きく開き、右手をからだの右側へもっていき、上体をねじります。ねじりきったところで、大きく息を吸って止めます。
(2)苦しくなったら息を吐いて脱力します。そのままの状態で10秒ほどリラックスしましょう。
そして、前回に引き続き、くらくらタイプですが、このタイプは、立ちくらみなどで頭がくらっとする症状が特徴で、血圧や血流の変動、貧血などという、血液や血管に原因があるとお伝えしました。血の巡りを改善して血圧を安定させるのによい、手軽にできる運動を紹介しましょう。
★血圧と血流を安定させる――足ぶらぶら運動
(1)電話帳ほどの厚みのものを踏み台にし、その上に片足だけで乗ります。その状態で、反対の足を、ぶらぶらと、前後左右にゆっくり振ります。片足ずつ2分を1セットとし、これを3回行いましょう。
(2)慣れてきたら、足の振り幅を大きくしてみましょう。同じく、踏み台に乗っていない方の足を、前後左右にぶらぶらとゆっくり振ります。同様に、片足ずつ2分を1セットとし、3回ほど。
★1日1回にとどめる
★起床時か就寝前が効果的
★空腹時、満腹時は避ける
これまでご愛読いただきましてありがとうございました。皆さん、健康にお過ごしくださいね!
※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。