第35回 冷えとり・その3 ―冷えに弱い腎臓を経絡マッサージで活発に!
けあサポをご覧の皆さん、こんにちは。
今回は12月のテーマ「冷えとり」の3回目です。
今年も早いもので、師走も20日。クリスマスムードも高まりますが、その前に訪れるのが冬至です(今年は12月21日)。江戸の頃よりこの日には「柚子湯」に浸かる習わしがあります。柚子の果皮には血行をよくする作用があり、また皮の油は湯冷めを防いでくれるとか。いわれとしては、冬至と湯治や、柚子と「無病息災なら融通(ゆうずう)がきく」という言葉がかけられているそうですが、いずれにしても、暦ではこれから少しずつ春へと向かうこの時期に、ゆっくりと柚子湯に入ることで、「まだまだ油断して風邪を引かないように」という人々の知恵が込められているように思います。皆さんも風邪やインフルエンザにはくれぐれも気を付けてくださいね。
さて、今や働きすぎ疲れすぎの現代人の悩みといえる、からだの「冷え」。改善するには、部分的な対処ではなく、お腹や下半身の筋肉を鍛えて全身の「血のめぐり」をよくしましょうとお伝えしてきました。冷えを追い出す。はじめから冷やさないことが肝心。均整からのアドバイスはこちらです。
〔均整ワンポイント・冷えとり編〕
★冷えをとるには、全身の血のめぐりをよくすべし!
お腹や太ももの筋肉を鍛えて、血流をよくしましょう
★熱さは上にあがり、冷さは下にさがるのが法則
上半身は冷やし、下半身は温め、血液の循環を
★元気の源の「腎臓」は、冷えにとても弱い!
腎経の経絡を鍛えて、エネルギーを高めましょう
★冷えは、足の裏から、そろりそろりと忍び込む!
靴下3枚履きで、足裏からの冷えをシャットアウト
3回目の今回は「経絡」を糸口に冷えとりを考えてみましょう。というのも、臓器のなかで冷えに最も弱いのが腎臓といわれ、腎経には冷えが溜まりがちです。腎の経絡をマッサージで刺激して、冬に弱まる腎臓を活発にしていきましょう。